10:00 | 開会の挨拶・講師紹介 |
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10:20-10:50 | 本多正明 | ファンクションとパラファンクション−"咬合のコントロール" |
10:50-11:20 | 茂野啓示 | 審美修復治療における歯周組織の処置
審美的に満足の得られる歯冠修復形成を行うには、歯と歯周と歯槽骨のそれぞれの関係を適正に保ちながら、歯周組織が修復物を許容できる環境整備を行わねばならない。特に歯と歯肉と歯槽骨の界面は、審美的な要求度が増すほど慎重に取り扱わなければならない。例えば、歯冠修復後に生じる、歯肉退縮や歯間部のブラック・スペース等を防ぐため、予め治療計画に歯肉の増大処置などの歯周形成外科を組み込む必要もある。今回、歯冠修復治療のための歯周組織の取り扱いとそれぞれの相互関係について、述べたいと思う。 |
11:35-12:05 | 伊藤雄策 | 部分欠損補綴における軟組織及び硬組織再建のための臨床的指針
日常臨床において、極度に歯槽骨が吸収してしまった欠損部位を補綴にて再構築することは困難を極めるのが常である。インプラント治療が確立された今日でさえ、我々開業医レベルではそのインプラント治療をあきらめざるを得ないこともある。そこで今回は、骨吸収を伴う欠損顎堤に対してどのような手法を用いて再建を行ったらよいのか、我々開業医レベルでどのような処置が可能なのか、例えばブリッジで再建を行う場合の軟組織マネージメントの手法やインプラントによって再建を行う場合の顎骨のマネージメントの手法など具体的な手技を交え、軟組織及び硬組織再建のための臨床的指針を私なりの基準を示し、会員の皆様のご意見ご指導をいただきたい。 |
12:05-12:35 | ディスカッション | |
13:35-14:05 | 小濱忠一 | 弛緩修復治療における支台歯周辺の審美的考察 現在の審美修復治療においては、顔貌および隣接歯に対する色調や適切な歯冠形態決定のみならず、支台歯やフィニッシングライン周辺における修復物と歯周組織との調和を図ることが患者の審美的要望を満足する上で必要不可欠なものになりつつある。そこで、本講演では、天然歯そしてインプラント治療それぞれにおけるディスカラーレーションそしてブラックトライアングルなどの問題点を回避するための治療概念と対応方法について解説したい。 |
14:05-14:35 | 寺西邦彦 | 無歯顎症例におけるインプラント上部構造選択に関する一考察
無歯顎症例におけるインプラント上部構造には、現在、大別して1.ハイブリッド・タイプのボーン・アンカード・ブリッジ、2.クラウン・ブリッジ・タイプ、そして3.可轍式のオーバー・デンチャー・タイプが存在する。それらの選択にあたっては、1.機能回復、2.審美性の回復、3.構造上の問題(力学的問題)、4.清掃性の問題等を考慮した上で行わなければならない。 しかしながら、無歯顎症例の場合、術前における最終上部構造のイメージングは容易ではないため、実際の臨床において上部構造の選択に関しては苦慮することが多いのが現状である。そこで今回は、筆者が現在行っている、無歯顎症例におけるインプラント上部構造の選択方及びその製作法に関して私見を述べさせてもらいたい。 |
14:50-15:20 | 土屋賢司 | 審美治療のための総合的診断及びマネージメント
審美修復治療を成功に導くために保存修復、補綴、矯正、インプラントといった個々の分野に於いて十分な知識と卓越したスキルを身に付けることは重要である。しかしながら包括的治療においてそれらがそれぞれに独立しているわけではなく、ほとんどが複雑に絡み合っており、治療計画を誤ると各分野において結果が良くても総合的審美回復での満足は得られない。上記のような四つの治療オプションを総合的な治療計画の中でいつ、どのように利用していくのか、症例を通して考察してみたい。 |
15:20-15:50 | 木原敏裕 | 複雑な症例における診断と順序立てられた治療計画
我々の臨床の場では実にさまざまなケースと遭遇することが多い。特に複雑なケースに於いては実際に悩むことが多く、どのように対処すればよいのか迷ってしまうことがよくあると思われる。しかし、多くのケースを分類し、自分に何ができるのか、相手は何を求めているのかを整理して対応にあたればそれほど悩むことも多くはないと思われる。 今回はシンプルなケースはより細やかに、複雑なケースはよりシンプルに治療が終われるようにするためには、診断、治療計画が重要であるということに焦点をあて、考察してみたい。 |
16:10-16:40 | 山崎長郎 | 修復治療の現在 |
16:40-17:10 | ディスカッション | |
11/05 SUN |
ヘ |
What When and How? |
ディスカッション |