第13回 2004年8月29日

13 夏のカナダで思うこと

    日本にいるときにカナダに行ったことがある人達から「夏のカナダはいいよ〜」とさんざん聞かされていました。
    実際、こちらの夏を体験してみると、んまぁカナダの夏の素晴らしい事といったら筆舌に尽くしがたい気持ち良さなのでありました。日本に比べて少ない湿気に低い気温、サマータイムで9時過ぎまで遊べる環境、確かにこれを味わったら人に勧めたくなるのも無理はありません。(冬の日照時間の短さと1週間に8日降るといわれてる雨の事を考えたらぞっとしますが)

    そんな、雲一つ無い晴天の8月の日曜日毎年盛大に行われているゲイパレードを見に行きました。
    まず、ビックリしたのはバンクーバーにこんなにゲイの方やレズの方がいらっしゃると言う事でした。
    日本にいた時にはあまりゲイとかレズとか考える事も無く生活しておりましたが、こちらにいると否応なく
    そういう趣味嗜好を認めるというか受け入れなければならない状況に遭遇する事があります。
    そういう点ではゲイパレードは当たり障り無く、明るく楽しく今まで体験した事の無い同性愛と言う文化を体験学習出来る良いイベントだと思います。
    カナダは若い国ですから日本みたいに数百年続く伝統的なお祭りなどは存在しないので、こういうものがお祭りとなるのでしょうね。
    山車の上に乗っているおニイさんやおネエさん達を見てビックリさせられましたが、もっとビックリしたのは銀行や航空会社、コンビニなどがイベントのスポンサーをしているところです。

    日本ではまず考えられない事でしょう。この国にいると日本では考えられない事がたくさんあります。
    良いとか悪いとかは別にして、日本も伝統を守るところは守り、異文化を受け入れるところは受け入れるような土壌になって欲しいものです。
    ゲイパレードを見ている子供達を見て、この国で育ったら色んな文化を受け入れられる心の幅の広さを持てる様な気がします。



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