メキシコ一人旅期間中のブログですが、個人ブログのGoogleBloggerに書くことにしました(Googleフォトに大量に置いてる写真を使いやすいもので)。今回はそちらへのリンクというかたちで書きました。ただしリンク先のページが完成するまでちょっとお時間いただくかもです・・・
2007年3月20日月曜日、メキシコシティ、テオティワカン
2017年3月21日火曜日、国立人類学博物館→グアナファト
2017年3月22日水曜日、グアナファト
2017年3月23日木曜日、グアナファト→オアハカ
2017年3月24日金曜日、モンテ・アルバン遺跡など
2017年3月25日土曜日、オアハカ→メキシコシティ
2017年3月26日日曜日、メキシコシティ→ヒューストン
<今週読んだ本>
- ポピュリズム、ポピュリストという言葉が一概に批判されるべきものでないと教わったのは10年ほど前に米国から来ている英会話講師からだった。政治とはそもそも民衆の声を聞くべきものだし、それを全面に押し出して票を得ている政治家も多いよとさらりと言われ、当時大衆迎合主義は批判されるべきものと考えていた僕にはとても新鮮だったことを憶えている。この本もポピュリズムが一概に非難されるべきではなく、それは民主主義にはつきものであることとして、うまくコントロールされるべきものという考えで書かれている。問題はここ十年あまりの急激なIT化、SNSの普及がいわゆる大衆レベルに浸透したという曲面においてそのコントロールが困難になりつつあるということだと感じた。けっして専門でもない分野に感情と情緒だけで過激に参戦してくる層がいよいよ主流となりつつある時代に、彼らとどう付き合っていくべきなのか。世論、輿論、一般意思といったキーワードも脳裏をかすめる。大衆などに政治や科学がわかるものか、と決めつければそこに今度は反知性主義が立ち上がる。アメリカのトランプ大統領誕生をはじめ、欧州における右翼勢力、東アジア(日本も含む)のナショナリズムなど、一概にばさっと片付けられない、でも放置していると世界を分断と戦争に容易に導いてしまう、そんなポピュリズムについて深く考えさせられる機会となった。
- 日替わりセールで。メキシコに向かう機内で読んだ。もちろん時代も違うし南米と中米という距離的文化的な差も大きいのだけど、安全で何ごとも阿吽の呼吸が通じる国内を出てしばらく未知の土地を歩きましょうかというタイミングで気持ちの良いモードの切り替えとなった。こういう冒険談に較べると僕の旅行なんてなんちゃってツアーだなあと妙に安心したりがっかりしたしできるし、何と言っても「地球や人類は思った以上に大丈夫」って思えてくるから気合いが入るってもんです。相変わらず面白く笑えるのであっという間に読んでしまった。文句なしの名著だと思う。
- 1987年はじめての海外旅行先としてインドを選んで以来、ずっと「地球の歩き方」を手にとってきた。今回メキシコを旅することを決めて最初のアクションはもちろんこの本を買うことだった。以前に比べると貧乏旅行のバイブルといった趣は消えてしまったけど身体に染みついてる本の構成はちょっとした時間で旅先の情報を得たいときに頼りになるのだ。
今回は紙の本に加えてKindle版も購入。いつものように必要なページだけ切り取って持ち歩くのだけど、それでも他のページを参考にしたくなったり、旅先でページをなくしてしまうこともあり(実際2回なくした)。スマホにすべてのページが治められている安心感は格別だった。移動中のちょっとした合間にページをめくる作業がすっかり癖になった。いかにネットの情報が充実していってもいつでもネットに接続できるわけでもないし、短時間で必要な情報を得たいときには事前にしっかりまとめられた電子書籍は有用だなあと感じたものです。
- 2015年にバルセロナに出かけた際に購入し、その2年後にメキシコ旅行した際にも大活躍した。iPhoneのKindleアプリに偲ばせておいて「これいくらですか」「安くしてください」「片道でグアナファトまで」「お勧めは何ですか?」「お勘定お願いします」「美味しかった」みたいなカタコトスペイン語のバイブルとなりました。また空いてる時間で数字や挨拶などを憶えたりと大活躍。
- 千里中央の田村書店で購入。旅先のメキシコでは常にお尻のポケットに突っ込んで歩いた。スペイン語はさっぱり分からないので屋台で料理を選んだり、英語の通じないホテルのフロントでちょっとした会話をしたりする際にとても役だった。でもなかなか憶えないなあ。
- グアナファトの宿で時差ボケのため眠れなくなり、英語の本でも読んだら眠くなるかなと思ってダウンロード。案外読みやすいし、WordWise機能の秀逸さも手伝い眠くなる前に読み終わってしまった。日本語のガイドブックでは書かれてない興味深い歴史が参考になった。
<今週観た映画>
- ラ・ラ・ランド(機内にて)
- 話題の映画がただで鑑賞できるなんてラッキーとメキシコに向かう787機内で見はじめた。ミュージカルもの独特な違和感などは感じさせずどことなく昭和を感じさせるサクセスストーリーで面白く見たけどでも元になる作品の知識が少ないせいかそんなに大感動って感じでもなかったのは正直なところです。お金払って劇場で観てたらまた違ったのかもしれないけど。
- NO MANCHESTER FRIDA(機内にて)
- メキシコならではの映画はないかと探してみたところ見つけたのでさっそく。いわゆるハチャメチャ学園もの、日本でいえばGTOの反町みたいな男が痛快に荒れた学園を制するって感じ。わりとおおざっぱというか日本だったら映倫が止めに掛かりそうな表現も自由みたいで多いに笑った。
- オデッセイ 火星の人(機内にて)
- 原作は読んでいたけど映画は見逃していたので興奮しながら一気に観た。次々に問題が生じそれを時に個人で時に世界中のバックアップを得て解決していく、というテーマはそういえばシンゴジラも踏襲していたように思うけどなんせ明るい。この明るさがある限り人類は火星にでもタイタンにでもそのうち到達できるのではないかと思った。火星と言えば2000年の作品」「ミッション・トゥ・マーズ」は僕の大好きな作品なのだけど、恐らくはこの作品も多少影響受けていると思う。あの作品で心を痛めたり納得いかなかったシーンのいくつかがこれで解決されてたように思うからだ。
- この世界の片隅に (機内にて)
- 往路便の最後は日本で2回みにいったこの世界の片隅に。小さな液晶画面で見るのも悪くない。またいくつか小さな発見もあった。メキシコで公開されているということでスペイン語字幕版も選べた。たしか太平洋戦争ではメキシコは連合国側だったと思うけど、それでもアメリカとは長年緊張関係にあるわけだし、歴史的にもスペインをはじめあちこちと戦ってきた国だからきっと日本とはまた違う感覚で捉えられるのだろうなあ。