2017年2月6日月曜日、今日から関西出張へ
今年初の出張は関西地区へということで妻に空港まで送ってもらい空港で買ったけっこうな量の手土産を手にプロペラ機へ。今回はODMLユーザー12事業所を回る予定にしてます。機内では少し寝たり読書したり。伊丹空港からはモノレールと北大阪急行、地下鉄御堂筋線でまずは淀屋橋のビジネスホテルへ。荷物を預け新大阪へ引き返し、おそらく20年ぶりくらいの訪問となる歯科医院へ今年夏に予定している講演会の打合せを1時間ばかり。それにしても寒いです寒すぎです大阪。地下鉄に戻って次は心斎橋、やよい軒で丼食べて15時、今回の1社目訪問。いくつか質問に答えたり前回から変更した機能や画面を説明したりしたあとまた地下鉄で次は天王寺。2社目を訪問しテレビ会議システムなども駆使しつつ今後の業界の動向などについても意見交換することができました。外に出るとすっかり暗くなって寒くなって・・・
ホテルにチェックインし週一回のメルマガをまとめ上げて配信。20時を回ってお腹が空いたので近所の居酒屋を検索すると「大衆居酒屋ひらやま」という立ち飲み屋を発見、震えながら歩いてるとおお、これぞまさに大阪の飲み屋って感じの看板を見つけ生ビールに焼酎お湯割りをぐびぐびしながら周囲の関西弁に身を委ねるのでした。
2017年2月7日火曜日、大阪市内ユーザー訪問後仲間たちと痛飲
どういうわけかまた朝3時過ぎに目を覚ましてしまって眠れず。仕方がないので部屋の机に座ってこの業務日誌を書き始めたり。東横インの無料朝食を食べたら少し眠くなってきましたがここで寝てはいけない、と寒い外に出て今日もお仕事です。地下鉄に乗って東三国、朝9時前にユーザー事業所に顔を出しいくつかの質問に回答。
御堂筋線を引き返して乗り換え、2件目に到着すると張り切りすぎたのか約束の1時間も前でした。とりあえず顔出しましたが社長は不在ってことで喫茶店を探して小一時間仕事。その後戻ってしばし話し込みましたがとても勇気
の出る話題ばかりでちょっと嬉しかったです。
グーグルマップが薦めるのでバスに乗って次の3件目へ。スイカが使えるのでバスもすっかりお気楽です。あべちかで焼きそばランチを食べてお昼過ぎに伺うと1時間ばかりさまざまなお話しをすることができました。近くの公園にはもう梅が。次はまたもバスに乗って大阪市南方の4件目へ。現場にやってこないと分からない種類の不具合を発見できてとても有用でございました。またバスに乗って5件目へ。こちらでは営業の皆さんを前に説明会をさせていただきました。その後社長とタクシーに乗って夜の宴会場所へ。現地友人の指定するお店に行くと満員でしたが予約席に座って勝手に飲み始め、しばらくして4人全員揃うともうめっちゃくちゃ飲み始め、料理もとても美味しくて大満足でした。気がつけばタクシーに乗ってミナミのスナック。1時過ぎまで飲んで唄って睡眠不足も手伝ってもうわやくちゃ。。楽しい夜でした。
2017年2月8日水曜日、山科、草津と回って記憶喪失
今朝も5時過ぎに目が覚めてしまって朝風呂入ってひと仕事。8時にはチェックアウトして淀屋橋から新大阪経由で山科駅へ。新快速って速い安い。たしか僕が京都に住んでる頃に新快速ができた記憶がある。それまで大阪に行く場合は阪急、京阪、新幹線というルートしか思いつかなかったけど新快速ができてからは断然JR在来線がメインとなった。でもまだ京都駅は古めかしい駅舎だった。山科駅のスタバで少し時間調整がてらメール仕事をしたあと地下鉄で本日1社目へ。社内でしばらく話した後お寿司屋さんで社長様役員様にご馳走になってしまいました。
山科駅まで送ってもらいまたも新快速で今度は草津。駅前のホテルに荷物を置いてタクシーで本日2社目へ。運転手さんが「熊本からですか、近ごろは日本全国どこも天災ばかりで恐ろしいですなあ、昔はそんなことなかったのに」というので、「でも考えたら昔の人は100年近くも生きなかったし、東北で地震が起こっても九州の農民が知ることなかったろうし、僕みたいに九州から関西や東京までしょっちゅう移動してる人間もいなかったわけで。そう考えると天災に遭遇する機会が増えてるだけなのかも」と答えました。日本列島が活動期に入ったのは間違いないにしろ。
さて1年ぶりに訪問した某社では社員さんの前でODMLの有効活用について90分ほどプレゼンさせていただきまして、その後いったんホテルに戻りちょっと休んだ後夕方からは駅裏の居酒屋で6時間もの耐久会食となりまして、日本酒の地元銘柄を片っ端から飲み干していった結果、次に気がついたときは早朝のホテル部屋でございました。未だにその後の記憶が欠落しております。失礼してないといいんだけど・・・電話して確認する勇気がございません、許してください。
2017年2月9日木曜日、京都、江坂で仕事したあと千里中央をぶらぶら、熊本へ
窓を開けるとあら一面の雪景色。反省と後悔に苛まれながらチェックアウト、新快速で今度は京都駅へ。奈良線に乗り換えて次の駅で降りると今度は雨が降っております。コンビニでビニール傘を調達し、しばし歩いて今日の1社目へ。なんか前回も二日酔いでスミマセンって言いながら話してたような。それでも1時間ばかりミーティングしてるうちに徐々に体調が戻ってきました。記憶は戻りませんが。
京都駅に戻り、少し時間が空いたのでポルタの杵屋で暖かい蕎麦を入れさらに体調を整えまして、ヨドバシカメラでガジェット類を冷やかしてるうちにほどよい時間となったので4回目の新快速で新大阪へ。御堂筋線で江坂下車、傘を差して公園を横切れば古巣のモリタでした。マーケティングの先輩やいつもファイルを送ってくれるM氏と打ち合わせし、デンタルプラザの新しくなった展示ルームも案内してもらって2社目終了。
さて今回の最後は江坂駅隣接ビル13階の大学先輩が社長を務める石膏会社へノンアポ襲撃。幸い時間を割いて貰い高層ビルならではの景色を楽しみながらいろんな話を聞かせていただきました。思えば昨年4月15日、熊本地震の前震と本震の間にここにいたのでした。
江坂を後にすると伊丹空港に向かうだけですがまだまだ時間が余っているので千里中央で暇つぶしすることに。いつも乗り換えるだけでゆっくり歩いたことなどなかった千里中央駅とショッピング街ですが、うろうろうしていくうちになんとも懐かしいというかしっくりくるというか。万博華やかなりし頃の昭和感がそうさせるのでしょうか。本屋さんで文庫本何冊か買ったりインド料理店で本格カレー(チャパティ選べるのが嬉しかった)食べたり。十分くつろいだ後モノレールで大阪国際空港、ANAのプロペラ機で熊本空港。修学旅行生が乗ってたみたいで熊本空港はお迎えのご父兄で大混雑でした。4日ぶりに会った柴男社長はちょっとだけ元気が戻っている感じでほっとしました。
2017年2月10日金曜日、柴男を病院へ連れて行く
朝から熊本でも小雪が舞うほどの寒さと強風。毎日クルマで30分の距離にある動物病院に通っていた妻に代わって今日は僕が柴男の当番、ということできくなん動物病院へ。背中に点滴してもらい、お尻に注射してエネルギー補充。食が進まないのでとにかくは栄養を摂ってもらわないと。貧血が原因なのかつるつるした床面では手足にうまく力が入らないらしくてペタンと4つの脚が開いて起き上がれないのです。というわけで自宅のタイル床にはいま一面のなんちゃってカーペットが張りまくられております。
午後からは月に一度の税理士さん。いつもはしつこいくらいに挨拶するのに何となく疲れてる感じで足元にも寄ってこず、拍子抜けだったみたいです。その後僕も疲れてしばらく仮眠。夜は録画してたNHKドキュメント72時間をいくつかみて、こないだから読んでるマヤ文明の新書を読んで、就寝。柴男も僕の横に寄り添ってぐーぐー。どちらがどちらの看病してるのか分からなくなってきます。調子よく見えたりそうでなくなったり、しばらく一進一退を繰り返しながら回復していくのでしょう。
2017年2月11日土曜日、今日も病院へ 回復の兆し?
世の中は連休ということですが、動物病院の院長先生のご厚意で今日も点滴に。たくさんの愛情と手間で日々回復している・・・感じがします。あいかわらず室内でおしっこしない主義なので数時間おきに外に連れ出すのですが、ちょっとずつ以前のスタスタ感が戻ってきました。しばらくすると座り込むので抱っこして帰るのが大変ですが、昔に較べて暴れ回らないのでそういう意味では楽です。歩けなくなったのが先週金曜日ですので一週間ほど経過してるわけですが、まあ悪くないペースかなと。なんとなく目に力が戻ってきた気もするし。それにしても「チーズ鱈」が好きなのです。高価な餌には見向きもしないけど、人間の酒のつまみであるチータラには一目散。病院の先生に聞いたら「みんな好きです」だって。
お昼は数年ぶりにデリバリーピザを取って昼から宴会(まだお酒は不要なくらい先日の二日酔いダメージ残ってます)。テレビ見たり本読んだりぐーたら生活を3人でエンジョイ。
2017年2月12日日曜日、病院のあとは終日家で過ごす
今朝もクルマを走らせ動物病院へ。先生もこれだけ元気になってきたら投薬で二三日様子を見て次の来院は三日後で良いでしょうねってことでやっぱり回復してる!たしかにベッドで点滴中も以前と比べて目がしっかりしてるし、お尻に注射されるとちゃんと嫌がったりもする。帰り道のスーパーでチータラを補充。ブランド違ってもすっ飛んできてもっとくれと言う。チータラ最強。
テレビではアメリカで進行中の安倍トランプ会談を報じているわけですが、なんだか貧相な映画みているかのような展開、そこに北朝鮮まで乱入というハチャメチャさ。一方芸能界では若い女性が新興宗教に出家すると宣言。なんか人間界もあれこれたいへんですなあ。二時間ほどまた昼寝。ちょっとした出張でも疲れの溜まる年代ってことでしょうか。夕方起きて先日から読んでるKindle新書「マヤ文明」を読み終える。人間界が大変なのは今に始まったことではなかった。
夜はチータラから連想したのかタラ鍋ってことで久々に缶ビールをひとくちだけ。目が覚めてきたので大阪で買ってきた遠藤周作「沈黙」を読み始めそのまま最後まで読んでしまう。夢に見てしまいそうだ。
<今週読んだ本>
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先週勢いでメキシコを旅しようと決めたので、だったら歴史くらいは事前にさらっておこうかとKindleで。独自に発展した文明と遭遇するスペイン、アメリカ、フランスといった西洋文明、スペイン人の子孫と先住民そしてその混血が覇を争う革命の時代となかなか読み応えがあった。トランプ大統領が登場してアメリカとの国境問題が浮上しているが、そもそも現在の国境は大部分アメリカが戦争などで強引に設定したものだってこともわかった。もしかしたら死ぬまで触れることのなかったある国の歴史や文化に急速に近づけることも旅の醍醐味だと思う。
- マヤ文明-密林に栄えた石器文化 (岩波新書)青山 和夫 / 岩波書店
- 続けてこんどは革命以前の歴史についても詳しく知っておこうとこちらもダウンロード。マヤ文明が機械に頼らない「手作りの文明」であったことや、マヤと一括りにできる概念はなく、多様な国家や都市が長い年月にわたって興きたり棄てられたりしたことなどこれまで知らなかったことがたくさんあった。なかでもマヤ文明は突然失われたわけではなく、今でもしっかりと継続しているのだ、という文章はまるで恐竜と鳥類の関係みたいに目から鱗だった。また本書は著者の個人的な生き方の記録ともなっており、普通だとなかなか出会うことのない研究者の一面を覗くことができて楽しかった。
- 沈黙 (新潮文庫)遠藤 周作 / 新潮社
- 中学や高校の課題図書だったかもしれない。でも当時はまったくこの手の本に興味を持てない学生だったし、読書感想文を書くことも忌み嫌っていたので完全に無視してしまっていた。僕が今みたいな量で読書し始めたのってほんとここ数年なのです。千里中央駅の書店で平積みになってたのでついで買い。その週末に没頭してしまって一日で読んでしまった。もちろんスコセッシの映画で話題になってたからだけど、それとは別にこんな面白い物語があったんだ、と初めて読む遠藤周作にハマる。そういえばこの世界の片隅にで鈴さんの旦那さんは周作だ。なんてことはどうでも良いんだけど、まったく宗教心のない僕にとってキリスト教と江戸時代の日本の遭遇はまるでその前に読んでいたスペインとマヤ文明との遭遇を彷彿とさせる面白さだった。いろんな解釈が許される物語だと思うけど、僕には「転ぶ」ことこそが人類の発展を支えてきたんじゃないかという、弱者こそが環境変化に適応し生き残るのだ、なんてメッセージを受け取った気がした。キチジロウはもちろんユダだろうけど、イエス・キリストだった可能性にすら思い至る。