2016年10月24日月曜日、想定外の釜山から福岡、熊本に帰る
早起きして朝7時には朝食会場に並び、昨日とはまたちょっと違う韓国料理の朝ご飯。バンドメンバーみなさんよく眠れたみたいで朝から豪快に食べてる人も。いったん部屋に戻り8時前にはチェックアウトし、タクシーへ。釜山港発09:30のビートルは問題なく出港するみたいで、出国した後はそれぞれに免税店でお土産買ったりしてました。入国時に1万円ほど両替したウォンもほとんど残ってないし買うべきお土産もないなあと思ってたんですが何年も使っている財布がボロボロになってることを思い出して4000円くらいの財布をカードで購入。何の変哲もない財布ですけどこういう時に買うと不思議にそういうことを憶えててなんか楽しいのです。
出航するとあとは3時間、やることもないので天井からぶら下がってるテレビを眺めていると何年か前の映画「マイ・インターン」が始まり、なかなか面白かったので最後まで観てしまいました。こういう体験も何年も忘れないもので24年くらい前に新婚旅行の機内で観た映画なんてのもよく憶えてたりで。
博多港に着くとこれまたなんてことのない入国手続き。みんなとは別に自分の車で来てた僕はここで別れることになってましたが、一緒に長浜ラーメン食べに行くことにしました。お昼時の元祖ラーメン長浜家に少しばかり並び、450円のラーメンを皆でずるずる食べてるのってなんだか修学旅行生みたいで楽しいものでした。駐車場まで送ってもらい、1泊余計に駐車料金を払ってクルマを出すと都市高速、九州自動車道で一路熊本へ。車内では釜山での演奏をiPhoneで録音していた音源を聴きながらぶっ飛ばし。
家に着くともう17時、シャワーを浴びて少しだけ休むと妻に近所の居酒屋に連行され、釜山での出来事を事情聴取されるという事態に。200枚ほどの写真をiPadで見せながら潔白を出張したのでありました。2時間ほどで家に戻り今度はライブ音源を強制的に聴かせて満足した僕は疲れきって寝床へ。
2016年10月25日火曜日、例会と二日連続の焼き鳥屋
さすがによく眠れたみたいで目を覚ますと朝9時でした。柴男とあたりを散歩し事務所に戻ると溜まっていた各種仕事を夕方まで矢のように。夜は月に一度の熊本SJCD例会に参加、写真を取り公式ブログにアップしてFBページで告知したりといった裏方作業を進めるのでした。以前は翌日以降にHTMLをいじってレポートしていたのですが、Wordpressにしてからずいぶん作業が楽になりました。例会後の食事会は初めて出かける「焼鳥玄家 県立大通り店」という焼き鳥屋さんへ。二日連続の焼き鳥となりましたが、ここはここで独創性に溢れ美味しかったのであります。日付の変わる直前まで11名で盛り上がりました。
2016年10月26日水曜日、久々の東京で企業協、ワインのお勉強
7時前に目を覚まし、パジャマ姿のまま仕事場へ上がり、先週末のデンタルショーで集めてきた各種資料を仕訳したり出張の準備をしたり。10時に妻のクルマで熊本空港まで送ってもらい、7月以来3ヶ月ぶりの東京羽田へと飛びました。機内ではこの業務日誌を書いておりました。羽田から秋葉原駅へと慌ただしく移動、10分間でB-1グランプリ食堂で横手やきそばを胃袋に送り込み、14時からUDXで始まった日本歯科企業協議会秋季例会へ。いまや僕にとって業界の面々と繋がる唯一の機会となっております。その後の講演会では大橋健一さんという国内在住唯一のマスター・オブ・ワイン氏の話を1時間半ほど聞きました。正直ワインのことはさっぱり詳しくないのですが、何ごとも掘れば掘るほど奥行きの深い世界があるものだなあとひとしきり感心したものです。同ビルでの懇親会でも彼の選んだワインが供せられ、その違いを確認しながら業界お歴々と挨拶したり雑談したり。
解散してみるとまだ19時台なのに既に満腹、友人の多くは翌朝ゴルフのためこれから千葉県まで移動して二次会に行くというのでその場で別れ、ぼやっと宿のある御徒町まで歩くことに。ここ秋葉原には2010年2月から4年間ほど部屋を借りて住んでいたので勝手知ったる第二の故郷みたいな気分なのです。実際に借りてた部屋は文京区湯島、妻恋坂のあたりなんですけど暇つぶしにそのあたりまで歩きながらLINE通話で妻に実況中継してみたり。御徒町のビジネスホテルにチェックインし、何げなくテレビをつけるとBSで渥美清の「泣いてたまるか」が始まったとこでした。モノクロ画面の昭和世界に思いっきり引きつけられそのまま最後まで。宮本信子さんの若いことよ。
寝るにはまだ早いしかといって飲みに出かけるほどでもないしと思いましたが、なんとなくまた散歩に出かけ、日高屋に入るとついビールと餃子を注文してしまいKindle本を読みながら一人黄昏れていたのですが、隣席の中年不倫カップルが別れ話を始めてしまいそれがまた興味深くて、いやはや東京面白すぎるだろ、と感心しながら夜を過ごしたのでした。
2016年10月27日木曜日、ユーザー訪問数社、息子とアキバでスマホ
昨夜も早すぎる就寝だったので夜中に目覚めてしまうことに。安ホテルは冷房暖房の切換が全館一斉でしかできないらしく、肌寒いのに冷房しか効かないという悲劇でますます目が覚めるのでした。1階のファミレスが朝食会場なのですが、ここのテーブルもガタピシでトーストは冷たいわコーヒーカップは見当たらないわといった安ホテルの悲哀を一身に浴びながら一日をスタートしたのでありました。まずは歩いて5分ほどのユーザー事務所を訪れ、出世頭の支店長氏とODMLの将来像についてディスカッション。気がつけば90分近く話し込んでました。忙しい時間に申し訳ないことしたけど久々に話せて楽しかったのでした。その後は歩いてすぐの問屋さんに顔を出し、同じくODMLの活用法についてお話しし、その後近くのお蕎麦屋で東京ならではの真っ黒蕎麦をいただきました。
三社ほど電話で当日アポ入れてみたものの皆さん学会に出張してたりでうまくいかず、それならばとノンアポで某ユーザーを訪問したところうまいこと都合作ってもらって1時間ほど業界模様や将来像などゆっくり話せたのでよかったです。
いったんホテルに戻りいくつか仕事したあと秋葉原駅まで歩いて、千葉に住む息子と待ち合わせ。まずは近くのカフェに入って作戦会議。3年前に買った彼のiPhone5sは見るも無惨な割れ窓状態、かつバッテリーが15分で切れてしまうそうでスマホ買換しようということになっていたのです。バイトして溜めた金あるんだろうから勝手に買えよってなるのが普通なんですけど、8月から僕が使っている格安SIMの追加SIMカードを使わせると通信費が劇的に安くなるはずなので、だったらiPhoneじゃなくて安いSIMフリーAndroidスマホを買おうかってことになりまして、実は僕もそろそろAndroid端末に浮気しようかなんて考えていたので勉強ついでに付き合うことにしたのです。ちょっと前に買ったムックを情報源にざっと目星をつけ、何点か回って良さそうなマシンを探しまして、結果的に6インチの巨大なディスプレイを持つFREETEL社のMIYABIとかいう3万円ちょっとのスマホを買うことにしました。
メシくいながら設定しようぜってことで御徒町駅前まで歩き、ビル9Fの吉池食堂の広い机でSIMの入替やアプリダウンロード作業などしつつビールやチューハイ。といっても息子はほとんど酒を飲まないのでもっぱら僕が一人で飲んでいたわけですが。2時間ほど食べたり飲んだり設定したりで、その後もまた夜の秋葉原を彷徨いながらケースを探したりとGEEKな夜を過ごしたのでした。総武線で帰っていった息子を見送り僕も御徒町のホテルで今日も早寝。
2016年10月28日金曜日、雨の中打合せしたり
7時半に目を覚まし、ファミレスで今日は和食、部屋でODML営業メール書いたり、組合関係連絡したり、問合せあったディーラーさんに電話したりと忙しく仕事。不思議なもので家にいるよりビジネスホテルにいる方がなんとなく仕事のチャンスが転がってくるような気がします。10時のアポイントに歩いていくなんと先方さんの勘違いでご不在。それにしても昨日とは打って変わって肌寒い天気です。仕方ないのでホテルまで歩いて1分の距離を戻り部屋で仕事を再開、ホテルの回線を使ってODMLアップ作業など。
11時に再び訪問するとこんどは1時間ほど商談というか雑談というか。それから歩いて上野駅前のファストフード店でODML担当SE氏と待ち合わせ、近所の蕎麦屋でランチの後また戻って2時間ほどここ数ヶ月間で出てきた問題や課題の確認、今後の対策や開発方向性などについて有用なミーティングをこなすことができました。
外に出るとまさかの大雨。まいったなと御徒町まで一駅JRを使い、スタバに入ったのですが満席のためルノアールへ。約束まで30分ほどあるのでパソコン広げて仕事始めたのですが、後ろの席の会話が耳に入り、もう気になって気になって。どうやら60過ぎの禿オヤジが人妻と愛人契約交渉中なのです。東京面白すぎるだろ。というところで待ち人来たりて1時間ほど新サービスについての感想を求められたり、でした。
ホテルに戻るとまだ早い時間なのですがなんとなく仕事する気分でもないのでまた外へ。雨はほとんど止んでるようで特に当てもなく湯島からアメ横あたりを(以前と同じように)ぶらぶら楽しく歩くのでした。ようやくお腹もすいてきたので2年ぶりくらいに以前なんどか行ったことのある安居酒屋のカウンターで焼き鳥と瓶ビール。部屋に戻ると妻から息子のMNP番号の連絡が届いていたのでネットでシェアSIMを発注したりして気がつけばまだ10時前なのにシャワーも浴びず熟睡。
2016年10月29日土曜日、iPhoneから人生初のAndroidスマホに乗り換えて帰熊、夜はJAZZライブ
夜中に目を覚ましたのは部屋の極度の乾燥のせい。そう、今日から冷房から暖房に切り替わっていたのです。今朝もホテル一階のファミレスで和食を食べながら無料の読売新聞に目を通し、部屋に戻るとチェックアウトぎりぎりの10時までネットでスマホ事情を調べるのでありました。息子に買い与えたAndroidスマホを弄るうちに「もうそろそろApple-iPhoneの縛りから脱獄してもいいんじゃないか」と思えてきたからです。既に格安SIMの契約に変更しているのでスマホ本体だけを買えば良いわけですが、iPhone系が新品10万円くらいするのに対し、Androidだと2万〜4万円くらいで揃ってしまうのです。だいたい考えてみれば最近使っているアプリの殆どはクラウドサービス、しかもAndroidを作っているGoogle製のものばかりだったりするわけで。などと思いついてチェックアウト後秋葉原へ。
LINEで息子に使用感や問題点など質問しつつ、アキヨドで店員さんに相談するうちに3万円のHUAWEI P9 LITEという機種を買うことになっておりました。昨日息子に買ったFREETEL機のポイントを使って実質2万6千円くらいで入手できました。そこからお店の外のベンチに座って1時間ほどSIMカードの入れ替えやアプリの設定などに熱中。今使ってるSIMのパケット残量が月末まで膨大に残っているので惜しみなくLTEでダウンロードしまくります。あっけないほど簡単に入替作業も終わり、晴れてAndroidユーザーになりました。
さてそろそろ羽田へ向かわねばとJR・モノレール乗り継いで第2空港ターミナルへ。待合ロビーで新しいスマホをいろいろ使い込んだのですが画面も広くバッテリーもかなり持ちそうです。iPhone7に比べるとどうかわかりませんが、少なくとも2年間使ってきた6に比べて見劣りするところは少ないように感じました。
熊本への機内では読書したりこの業務日誌を書いたり。同じ機に業界社長が座ってて驚きました。熊本空港到着後は初めて利用するラウンジASOに入ってジュース飲んでしばらくすると妻が登場。これから実家へ帰省する彼女からクルマのキーを受け取り自宅に戻りました。
荷物を置いたらすかさずバス停へ。今晩は一緒に釜山ツアーをサポートした音楽仲間のライブなのです。ピアノとサックスだけの完全無欠なジャズライブですが、まあたまにはいいかなと一人で出かけました。何度か来たことのある酔ingというライブスポットには来月一緒に演奏することになってるピアノボーイ夫妻も来てて盛り上がり、最後はなぜかフルアコ担いで乱入しておりました(めっちゃアウェイ感マックス)。1時過ぎまでわいわい騒ぎ、外に出ると下通りアーケード街はなにやら仮装パーティの様相。そうか、世の中はハロウィーンなのか、しかし熊本までとは・・なんて驚きながらピアノボーイ夫妻の車で自宅まで送ってもらいました。
2016年10月30日日曜日、今日からまたも一人暮らし
目を覚ますと9時前。一瞬自分がいまどこに寝ているか分からなかったのも考えれば無理のない話で先週から福岡→釜山→御徒町と6泊もしてたわけで。今日からまたしばらく一人暮らしだなあと朝食を食べ、新聞読んで柴男と久し振りのお散歩へ。青空が気持ちよい秋の日曜日、僕は新しいスマホのカメラを試したり、AppleミュージックをBluetoothイヤフォンで楽しんだりしながら休日満喫モードへ。
午後からはいつもの第3オフィス(ガスト)に出かけて読書したりこの日誌書いたり、ちょっと仕事したり。ここのところやたらと忙しい日々が続きましたがしばらくゆっくりできそうです。
<今週読んだ本>
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- 高野秀行氏の本で紹介されてたのですぐにダウンロード、読み始めたらあまりにも面白すぎてやめられないとまらない状態に。何だろうこの文章のリズムというか独特のグルーブは。こういう作品に出会えると「掘り出し物」ってあるんだなあと思う。古物のことはさっぱりだけど、ノリキさんのスタンスはとてもイノセントでいいなあと思った。他の作品も読んでみたい。
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- これまた高野さんのお勧めで知った作品。椎名誠の作品はごく初期(高校とか大学生の頃)に何冊か読んでたけどほとんどがエッセイ風の作品だった。でもこれはSF作品で、どこか筒井康隆テイストでたとえば「旅のラゴス」みたいな乾いた情緒を漂わせている。あるいはマッドマックス風なディストピア感も。大好物だ。
<今週観た映画>
- マイ・インターン
- 釜山から福岡へ戻るBEETLE船内で鑑賞。最初は小馬鹿にしてたけど、どっこい良く練られた作品じゃないかと途中から食いつくように最後まで観てしまった。ありがちなファンタジーといえばそれまでなんだけど。どこかカズオ・イシグロ作品にでてくる執事みたいなデ・ニーロが良かったのと、全体のテンポが小気味良かったのと。でも実際に日本でこういう場面が実現したとしてもたぶん若い頃の成功体験とか異常に細かい業界知識とか振りかざすイヤミなじいさんでしかないんだろうなあ、いつか俺もそうなるんだよなあ、でもそれはきっと世の中的にはバランスの取れたことなんだよなあ、なんて。