2016年5月23日月曜日、妻を空港に送り、夜は久々のSIB練習
早朝に目が覚めると姉からLINEが入っておりしばらくメッセージの交換となりました。この手の家族とのやり取りはTwitterDMでもFBメッセージでもe-mailでもなくてやっぱりLINEなんだなあと実感するわけです。理由はたぶん敷居の低さとログがどんどん消えていく安心感かな。お昼前、これからマレーシアに飛ぶという妻を熊本空港までお見送り。年に一度くらいマイレージ消化を理由に夫婦どちらかが海外に出かけるようにしているのですが、今年は震災などもありどうしようかとずいぶん迷った挙げ句にやっぱり行ってくるわと。8泊9日でほとんど事前の計画無しにマレーシア、シンガポール、インドネシアと旅してくるという妻に僕のiPhone6SIMフリーを渡し、まあたまにはLINEでもくださいな、と送り出しました。
午後からは復活なったスポーツジムへと実に1ヶ月半ぶり(前回が4月7日)にやってきて久々に汗をかきました。あまり身体を動かす機会もなく飲んだり食べたりばっかりだったので筋肉は減り脂肪が増えてる気がして気持ち悪かったのですが、まあ気休め程度にはなりました。相変わらず昼間のジムは老人クラブですが、知った顔が集まってて、みんな元気だったんだなあと(会話したりはしないんですが)。
自宅に戻りしばらく仕事した後、夜はアワーハウスでバンドの練習を深夜まで。今年2月から20回以上も練習したSoul is Backというおじさん大所帯バンドですが、震災復興企画の一環として今週末緊急出演することが決まり、この1回だけの練習で本番を迎えるという流れなのです。といってもあれだけしつこく練習してたからさすがに身体が覚えてくれてるようで最初からノリノリの練習となりました。考えてみたら震災の1週間前(4/7)に3時間にわたるステージをこなし、震災の前日(4/13)に盛大な打ち上げをしたあと、1ヶ月近く顔を合わせていなかったのです。バンド結成まではほとんどお互いを知らなかったメンバーもまるで長年の友人が久しぶりの同窓会に集まったかのようにお互いの無事を確認し、喜びながら懐かしさすら感じるビートに身を任せた贅沢な練習時間でした。家に戻ったらもうくたくたで、そのままベッドにぶっ倒れて熟睡。
2016年5月24日火曜日、熊本SJCD例会と懇親会
暑いので窓を開けて仕事していると方々から建築関係のトントントンという音。高度成長期に育った世代としてはなんだかとても懐かしく思えて、そしてどこかけだるい眠気にも襲われるというなんとなく懐かしい感じの一人仕事場であります。今日もお昼はジムに行ってプールやお風呂を楽しみ、帰り際にはモールでちょっとした買い物(500円の短パンとか)。
夜は歯科医師会館に移動して総会の準備です。本来であれば先月開催されていたはずの熊本SJCD総会が5週間遅れで開かれることになり、事務局としてさまざまな準備と発表を行いました。終了後は小雨の中ちかくのレストランに移動し、2時間ばかりの懇親会へ。29名の参加者それぞれがショートスピーチし、今回の震災を機に何を考え、これからどうするのかなんてことを話しました。いろんなキャラが集まった会ですけど、みなさん医療人として真摯な思いをけっして忘れていないことに感銘を受けました。妻はクアラルンプール空港から列車でシンガポールに入ったらしい。
2016年5月25日水曜日、ゆっくりスポーツジムで汗を流す
今朝も早朝目が覚めて昨日の総会の写真を整理してたらシンガポールのホテルにいる妻からLINE無料電話、しばらく近況報告などを受けたわけですがそれにしてもまったく海外と話してる気がしないのだからITも困ったもんです。外は雨。お昼は三日連続のスポーツジムに行き1年ぶりくらいに筋トレ・プール・サウナ・マッサージチェアのフルコース。飲み過ぎ気味の昨夜のアルコールが吹き飛びました。夜はわりと遅くまで仕事してしまい、今朝炊いたお米でひとりご飯。妻はシンガポールからインドネシアのビンタン島に渡ったらしい。
2016年5月26日木曜日、八代実家に泊まる
八代に住む両親がどうやらひどい風邪で寝込んでいるというので様子を見に行くことになりまして、夕方から出かけることに。午前中は昨日郵便局で買ってきた往復葉書に委任状を印刷したりODMLの文書をスキャンしてアップしたりといつも二人でやっている仕事を一人で淡々と。18時過ぎようやくひと段落したので柴男社長をクルマに乗せて八代へ。益城熊本インターに入るとすぐに渋滞が始まって嘉島ジャンクションくらいまではノロノロ運転となりました。おかげで昼夜を問わず頑張って道路復旧しているむくつけき男たちの働きぶりをしっかり眺めることができました。重機を操る人から交通整理係までみな真っ黒に日焼けして頑張ってました。思わず窓開けてペットお茶を渡そうかと思ったくらい。
八代の実家に着くと両親は思ったよりも元気そうで、一時期よりだいぶ回復したよとの話。確かにそれなりの年齢だけど、これまで二人同時に風邪ひくなんてことがなかっただけに今回はちょっとしんどかったみたいです。これもある意味震災の影響なのかもしれません。ここには酒とかビールという単語が存在しないので僕も早い時間に寝室に上がり、プリンスの特番見たりしながらゆっくり寝ることにしました。
2016年5月27日金曜日、Play For Kumamoto SIB at CIB
朝7時に起きるともう両親とも起きてて朝食の支度をしてまして、なんだかわざわざご飯食べに来たようで(実際そうなんだけど)悪いなと思いつつ柴男散歩へ。こうしてみると八代のこのあたりはほとんど建物の被災はないように見えます。でも実際には家具が散乱したりお客さんが激減したりと影響はかなりあると聞いてますし、なんといっても日奈久断層はまだこれから動くのではないかといった情報が熊本市内とはまた違った影を落としてる気もしました。
さて熊本に戻ろうとまた高速道路に乗ると帰りもやはり通常20分の区間が40分ほどの渋滞となりました。理由は一部区間が重量制限のための一旦停止になってるからですが、そうでなくても大きな段差やうねりがあるために50km/h制限になってたり、対面通行になってたりすることもあり、よくぞこの状態で通行してるなあと感心したりでした。
自宅に戻ると少しだけ仕事関係の処理をして、夜のステージの準備へ。まずは弦を張り替えるのですけど、同時にこないだ水道橋の楽器屋さんで買ってきたナットの交換に初挑戦。ネットに上がってたマニュアルを見ながらサンドペーパーでごしごしして高さや幅を調整、どうにかビビらず弾きやすい状態にすることができました。今日のステージはテレキャスをアンプ直結!の男気溢れるセッティングなので生音の状態をしっかり作っておこうかなと。クルマにアンプとギターを載せ、繁華街にあるライブハウスCIB(キーブ)へ。17時からのリハーサルには余裕で間に合いました。すでに対バンがリハしてて、なかなかみんな上手いなあと感心しました。
このイベントは Play for Kumamotoという熊本市内で昔から頑張っているいくつかのライブハウス店を支援するために立ち上げられた一連の企画でして、僕ら楽器やる人間が無償で演奏し(アマチュアだから当たり前だけど)、チケットを捌き、震災時に多くの器材を失ったりたくさんのイベントがキャンセルされたりで客が激減したお店に元気になって貰おうということになってます。というわけで僕らも積極的に飲んだり食べたりしながらへべれけでラストステージへ突入。1時間ほどの演奏でしたがブラス隊4人とボーカル3人、合計12名という大所帯でど迫力の演奏となりました(たぶん)。
ライブ後は遅くまで店に残ってミーティングと称して飲んだくれ、大雨のなか代行運転で帰ろうとするもタクシーも代行もまったくないほどに夜の街は復活しており、結局ひとりでもう一軒なじみの店で午前3時くらいまで時間つぶしして、それでも代行30分待ちでようやく自宅に戻ったらもう朝4時近くでした。でも僕もずいぶん元気になれました。
2016年5月28日土曜日、一人で過ごす土曜日、バラク・オバマの広島
昨夜遅かった割には朝7時に目を覚ましてしまい、仕方がないので洗濯したり仕事したり。外はまだまだ雨。テレビをつけるとどのチャンネルも昨日の伊勢志摩サミットの後にバラク・オバマ大統領が広島を訪問したというニュースでした。僕が始めて広島を訪れたのは中学校の修学旅行だったから1980年くらい。あの頃は米ソ冷戦まっただなかだったけどそれから10年後には冷戦が終了し世界は自動的に平和になるものだとばかり思い込んでたわけですが、現実にはますます世界はややこしくなり、これでもかとこんがらがった釣り糸を解く作業にみなウンザリしてるような気がします。その中で行動を起こすことは大変なことだと思うけどオバマ大統領はうまくやれたと思う。批判はあるだろうけど、行動しなければ批判すら生まれないわけで・・・なんてぼんやり考えました。今日もジムに出かけて昨夜のアルコールを流し、テレビでやってた「通いの軍隊」みたり、みうらじゅんのエッセイをKindleで読んだり、ここ数日のホットな気分をすこしクールダウンな土曜日でした。妻はクアラルンプールにバスで到着し街歩きしてるそうで。
2016年5月29日日曜日、インプットにつとめた日曜日
今日もこれといって予定がないしずっと雨みたいだから屋内でだらだらすることに。来週末にまたライブハウスでこんどはストーンズバンドのサポートで演奏することになったので、久しぶりにキース・リチャーズのフレーズを練習したりしたのですが、これはこれであの味はなかなか出せない。簡単なスリーコードなのに。それにしてもAppleMusicとYouTubeにはお世話になりっぱなしです。バンドばっかりやってた学生時代にこんなツールがあったらどうだったのだろうって一瞬思ったけど、たぶんあまり利用しなかっただろうなあ、あの頃は勢いだけで何とかなると思ってたし、と結論しました。80年代はまだロックの進化は止まってなかったと思ってたし、誰かの演奏をコピーするのは退化だとすら考えてた(今にしてみれば恐ろしいけど)。
大雨の中なにか食べに行こうかなと外に出たけど、どこもかしこも満席。ジムでも行こうかとおもったけどここの駐車場もほぼ満車で停められず、もしかして景気よいのかしらと結局自宅近くのスーパーで買い物して家で飲んだり食べたりすることに。テレビをつけると先月なくなった富田勲のドキュメンタリーやってて食いつくように見た後、地元の熊本日日新聞社発行の「平成28年熊本大地震」という写真集を(ようやく)めくり、続いてみうらじゅんのエッセイを読了し、ここしばらくアクセスしてなかったHuluでなんとなく映画を一本観たり、Amazonプライムビデオでアイルトンセナのドキュメンタリー映画をみたりして、ひたすらインプットばかりの日曜日となりました。
<今週読んだ本>
- 人生エロエロ(みうらじゅん)〜久々にKindle日替わりセール。もう爆笑しながら一にで読んでしまった。すごい才能持ってる人なのになぜか僕にも書けるんじゃないかとか思わせてしまうところがあって、でも絶対無理なのだ。
- 平成28年熊本大地震〜地元の新聞社が震災後2週間で発行した記録。妻が買ってきてたけどなんとなく見る気がしないまま過ごしてしまい、ようやく見る気になった。新聞は毎日読んでいたけどあらためて見直すと心がざわつく。
<今週観た映画>
- インフェクション(感染)(hulu)
- 現代版「渚にて」みたいな世界の終末を描いた2014年の作品。ちょっと分かりにくいところもあるけど、人類が滅亡するという大きな物語と家族や夫婦の小さな日常の物語の対比が上手く描けてたように思う。そしてつい先日自宅避難したばかりの身にはまた違った感触で伝わってくるものがあった。
- アイルトン・セナ ~音速の彼方へ(Amazon Prime)
- 1994年5月1日にイモラでセナが亡くなったとき、F1ファンを自認していた僕ら夫婦の受けた衝撃はまるで両方の親戚がいっぺんに逝ってしまったくらいのものだった(ちょっと大げさかな)。もう22年も経つのに昨日のことのように覚えている。僕らは88年の鈴鹿以来彼の走りに魅了されてて、でもこの人いつかレース中に死んでしまうんじゃないかって(たぶん多くの人も)薄々気づいてた気がしたたんだけど、実際にそれを目の当たりするとしばらく何も話せなくなるほどのショックだった。だからこの映画も二度と見ることはしないと思うけど、いろいろと当時のことを思い出したりして、ちょっとだけ20代の頃を思い出す体験となった。