明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
金曜日に年越しした先週となりました。せっかくのお正月休みも単なる週末連休みたいになっちゃいましたが、大掃除したり実家で過ごしたりとわりとゆっくり過ごせました。
2015年12月28日月曜日、年が押し迫るとやるべきことがまだまだ沢山あるような気がしてきますが、同時に何もやりたくなくなり、やるにしたってどういうわけか些末なことに熱中したりといった風情でして僕にとっての年末とは気ばかり焦りつつ何もできないという時期になります。というわけで月曜日からスポーツジム行って自転車的な機械を漕いでました。すると装着されている小型テレビで日韓外相会見が始まりつい番組の最後まで見てしまいました。汗だく。その後勝手にアワデント第2オフィスと呼んでいるモスバーガーに立ち寄り、2時間半近く今年読んだ本の感想文を書いたり。夜はご飯食べながらこれも年末とはまるで関係ないレンタルDVD「キサラギ」を4年ぶりにみたりと。
2015年12月29日火曜日、いよいよ掃除をせねばと決意し、午前中は仕事場のデスク周り、その後は家中のガラスを吹き上げる作業に邁進。妻特製クエン酸スプレー大活躍でした。出来心で太陽電池パネルの表面を磨いてみたところなんか妙な具合に変色してしまったので慌てて中止。今日もジム帰りに珈琲店で昨日に続いて読書記録を。読んだ本の内容を見事に忘れてるのでカバンに詰め込んでテーブルに上に並べ、再読してから書いていく作業なのですが、こうやって年末に再読することは僕にとってとても重要な時間なのです。というわけで1年間に読んだ本の感想をブログ(こことは別)に記載しました。こちら詳細編。
自宅に戻ると昨日70歳で亡くなったというモーターヘッドのレミーを勝手に追悼しようとDVD「極悪レミー」をみながら夫婦で鍋をつつきました。てかよく70まで生きてたよ。
2015年12月30日水曜日、朝5時過ぎに目が覚めてトイレに行きもう一度寝ようとベッドに戻った瞬間、世界がグルグルと回り始め、しかもいっこうに止まろうとしないのです。寝る前にそんなに飲んだっけ、と思い出してもさほどのこともなかったので二日酔いではない。症状的には車酔いに近い。妻に「やばい、目が回ってる」と伝えうつぶせ寝の格好で5分くらいゼエゼエ言ってたらどうにか世界は回転を止めたようで、ホッとしました。でもそのあいだ中「あーやばい、これ死ぬかも。死ななくても入院手術加療だとかこれからそういう時期が来るのかも、いやーめんどくせぇなぁー」などと割と冷静に考えてました。ようやく目を開けてiPhoneを取りだし、「寝起き、めまい」とかで検索して調べてみたところ、どうも「良性発作性頭位めまい」という症状らしい。三半規管の中を耳石がうろうろしてるのが原因とのこと。
妻に柴男の散歩を任せ、僕はしばらく横になってたけど、やはり上半身を起こしたり寝かしたりするたびにさっきのめまいが(短いながらも)襲ってくる。さっき調べた症状だったら特に危険でもないし、放置するしか治療法もないらしいので安心だけど、万が一脳に問題があったらヤバいし、仕事の引き継ぎマニュアルとか作っとかないと迷惑かけるかもわからんし・・・と逡巡していたところ妻から「散歩中に開いてる耳鼻科見つけた」とLINEが。
耳鼻科を受診し、聴力や目の動きの検査などしてもらった結果、院長の診断も僕と同じく「良性発作性頭位めまい症」とのことでした。手渡されたリーフレットを読むと「休んでいるばかりでもかえって良くない」とのことだったので寝ているわけにもいかず、仕事したり本を読んだり。まあ結果的にはなんてことなかったのですが、僕にとっては小さなメメント・モリ体験となりました。
2015年12月31日木曜日、朝から散歩。相変わらずめまいは出ますが、だいぶ慣れてきました。そういえば大晦日だったなと仕事場の整理整頓を進めまして、溜まっていく一方の本棚を整理し、たぶんもう読み返さすこともないだろうという本はブックオフに売ることに(100円にもならないだろうけど)。あと研修会関係で準備していた器材も大幅に見直して箱にまとめたり、とっちらかっているデジタル機器付属品関係も一カ所にまとめたりと、荒れる一方だった仕事場を少しだけキレイにしました。本はどうしてもかさばるのでできるだけ電子書籍で買うように心がけてきましたが、しかしこうやって背表紙を眺めながら考えを巡らすのも良いもんだなあと気がつきました。
夕方は初代iPadを久々起動してLINE端末にならないか試してみたけど、最新のiOSをインストールすることができず断念、ずいぶん前に退役させてたiPhone4sで試してみることに。こんな古い筐体でも最新のiOSがストレスなく動くことに感激してLINEをインストール。明日帰省するので実家の母に渡そうかなと。
妻もギリギリ間際な大掃除に邁進していて一息ついたらもう夜の21時過ぎ。追いかけ再生で紅白歌合戦をみながら宴開始。それにしても昭和の歌手ばかりが古い歌を披露する2015年末とは思えない歌合戦でした。年をまたいでお蕎麦食べてすぐに就寝。
2016年01月01日金曜日、さて2016年になりました。今朝も普通にお散歩。家に戻ると妻を熊本空港までお見送りです。年明け帰省(実家は関東)ということで僕はしばらく柴男と二人暮らしとなります。空港から戻りテレビをつけたらNHKで「映像の世紀」デジタルリマスター一挙放送やってたのでついつい見入ってしまいました。20年前もたぶんみてたはずだけど、やはり年月が経つと見方も変わってくるはずです。その間に911も311もあったし、僕自身の仕事も変わり、読んだ本や観た映画も増えたせいで、一つ一つの映像に喚起されるイメージはまた別のものになっていたようです。
午後はクルマにのって42km先にある八代の実家へ。妹一家が来てたので甥姪にお年玉わたして一緒に遊んだり、母にiPhone4s(SIMなし)を渡してLINEの使い方を教えたり(ガラケーしか持ってないので写真が送れなかったり文字化けしたりでこれまで面倒だった)。家族関係者のグループなんか作ったりしてけっこう楽しめました。やはりスタンプは偉大だ。
2016年01月02日土曜日、朝から一人で八代市内の散歩へ。いつもは柴男と一緒だけど今回はクルマに積めなくて熊本で一夜のお留守番。八代宮、松井神社と散歩し家に戻ってくると妹一家が初詣に行くというのでまたも出かけることに(今度はクルマ)。お盆にも行った浅井神社、代陽小学校で遊び、それから数時間ぶりの八代宮。いったん家に戻り僕は柴男の待つ自宅へ戻りました。自宅では録画しておいたNHKスペシャル「映像の世紀」を最初から見直し。1時間15分の番組が全部で11集なので全部で13時間以上かかる計算。さすがにそれは無理だろうと倍速モードで再生することにした。ちょうど石光真清を読んでいるとこだったし、去年は「西部戦線異状なし」や「武器よさらば」、それにオーウェルの「カタロニア賛歌」などを読んでいたので映像でみる実際の戦場はとても興味深いものとなりました。
2016年01月03日日曜日、早起きしたので読書など。散歩に行って帰ってきたら以前見た映画「女たちの都-ワッゲンオッゲン」が放映されてたのでつい最後まで。大竹しのぶ圧倒的。夕方、なんとはなしに先日大掃除の際にみつけた古い本を取り出してパラパラめくっていたら面白くなってしまい3時間ほど熱中してしまいました。僕が所属している日本歯科企業協議会が1986年に発行した「日本歯科業界史」という本です。30年も前の本ですがとても参考になりました。江戸時代、明治初期から歯科器材業界の歴史がとても具体的に書かれており、まるで大河ドラマのようでした。僕がこの業界に入ったのは1987年ですから、ちょうどその直前までの歴史が記されていたわけです。もっと若いときに読むべきだったのかもしれません。でもたぶん今日が読むべきその日だったのだ、と思うことにしました。
その後は昨日に引き続いて「映像の世紀」デジタルリマスター版をひたすら追いかける。トースト囓ったり年賀状の整理したりしながら結局夜中まで掛かって全11集を見終わりました。いやはやとても勉強になりました。さて明日からは仕事日です。
<先週読んだ本>
- フリーランチの時代(小川一水)〜Kindle半額セールで初めて読む作者のSFに挑戦したが、どの作品もひねりが利いてて楽しめた。
- 曠野の花(石光真清)〜4部作の2作目。満洲とは日本にとっての「西部」だったのだとふと気づいた。アメリカにおける西部劇の西部だ。
- 誰のために(石光真清)〜4部作の最終巻。明治元年に生まれ昭和17年に没するまで日本の軍人、スパイとして働いた男の手記を通して読むことで僕の歴史観にもうひとつの横軸ができた気がした。
- 日本歯科業界史(流通編)〜本棚の整理をしてたら見つけたのでお正月明けに読んでみた。1986年にいま僕が所属している日本歯科企業協議会から発刊されている(なんで僕んちにあるんだろう?)本だけど、古くは江戸末期からバブル直前までの歯科器材業界の歴史が整理されていて興味深く読めた。知らないことも沢山あったし、誤解していたことも多かった。折しも明治期の手記やNHK映像の世紀などをみていた時期でもあり、何もかも繋がった気がしたのもよかった。リンク先に目次を書いてみました。
<先週観た映画>
- キサラギ(レンタルDVD)〜妻が借りてきたのだが2011年5月にも借りて観てたことを思い出した。小劇場にいるような気分になれた。
- 極悪レミー(DVD)〜僕ら夫婦はモーターヘッドのレミーのファンだ。といってもコアなことはないんだけど、彼の生き様はとても絵になるし、ロックだと思った。ご冥福を。
- 映像の世紀デジタルリマスター(NHK)〜1995年から96年に放映されたNHKスペシャルを20年後のお正月に一挙放送ということで録画して一挙に観た。日ごろあたりまえに接している「動画」だけど、これは人類にとって画期的でもあり致命的でもあるテクノロジーだということを実感できた。
Takaaki Awazu
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