2017年7月17日月曜日、海の日は博多日帰りで天神落語まつりプレイベントへ
海の日ってのは元々なんの祝日でしたっけとウィキペディアで調べてみたら20年ちょっと前から脈絡なく始まった祝日らしくて、そういえばあの頃の日本はまだ働き過ぎでもっと遊ばないとっていう社会的風潮が残ってたんだなあと懐かしく思い出しました。いまや世界屈指の仕事をしない国じゃないかなと個人的には感じます。もちろん国民の多くは満員電車や交通渋滞を乗り越えて出社し、遅くまで会議や打合せや宴会といった会社の行事に振り回されているんだけど、それは本当に仕事と呼べるものなのだろうかと疑わしくなってきたのです。はじめてそう考えたのは311直後の東京でした。多くの日本人は仕事のための仕事をしてきたんだなあとつくづく感じたのです。もちろん僕もその一人なんだけど。
なんてマジメぶってる場合じゃないよ、新幹線乗って博多だよと妻に急かされ珍しく熊本駅へ。福岡に出かける時はだいたい安くて近い高速バスなんですが、連休だから混むかもねと新幹線で日帰り往復することになりました。目的は落語。ここ数年妻が落語に墜ちてまして、「笑点に出るクラスの有名人が一堂に会するんだからぜったい観に行くべき」ってんでちょっくら出かけて参りましたってんでい。
地下鉄天神駅からこれでもかという酷暑のなかを歩いて福岡市民会館へ。落語好きを身体中で表現してるおじさまおばさま方に紛れて入場すると見事な満席でした。このポスターみてわかる人にはわかるらしい貴重なイベントらしいのですがさほどに詳しくない僕は途中で疲れがでたのかうとうとしたりして。たしか昨日は発熱していたはずの妻は滅法元気はつらつで隣でガハガハ笑っておりました。
終了後はまた天神まで歩いていつも予約を取るのが大変という噂のオシャレ焼鳥屋へ。カウンターで食べたのですが確かに見た目の良いオリジナルメニューとか店内の作りとかいろんなコンサルの意見とか入ってるんだろうなあって感じのこだわりでした。ただ店員たちがみんなクロックスはいてそれをずるずる引きずりながら歩き回るのがどうにも僕の焼鳥屋イメージと違ってて、でもまあオシャレな若者たちにはこっちが良いんだろうなあ、とか。帰りは高速バスで自宅へ。柴男が「ったくどこほっつき歩いてたんだよ」という顔で出迎えておりました。
2017年7月18日火曜日、今日から関東地区出張、成田から栃木へ
さて今日から週末まで出張です。例によって格安Jetstarで成田空港へ。空港から目的地の栃木市まではスマホの乗換案内アプリに言われるがままに在来線を駆使して移動。夕方には目的のホテルに到着しました。まだ3度目ですがここ栃木市はなんか落ち着いてて好きなのです。古いだけでなくてちょっと洋風な気配も感じたり。ビジネスホテルの部屋をクーラーでキンキンに冷やしてしばらく仕事してると電話が鳴ってそろそろ飲み行きましょうかと。ホテルから5分ほど歩いた小粋なお店でまずは生ビール、そしてどんどん出てくる料理を頬張りながら久々の業界話に花を咲かせました。彼と一緒にアメリカ研修旅行に出かけたのはもう22年も前のことになります。僕はその旅行中に30才になったのでよく憶えています。まさか自分たちが50を超えてもまだこうしてこの業界にいて、しかもほとんど当時と変わらぬ気持ちで飲んでるだなんて当時は想像もしませんでした。30超えたらもうジジイだと信じてました。だってビートルズよりもう年上なんだぜ!みたいに。ところが40才でジョン・レノンを超えました。アメリカ研修旅行の研修団長を勤めた同業社長、いまではすっかりご老公になってますが当時52才だったわけです。まったく人生は長いんだか短いんだか。あと30年くらいはきっとこんな感じで過ごしていくんだろうな、そうあってほしいものだしそのために僕らは仕事を続けてるのかもしれません。
2017年7月19日水曜日、人生初の水戸宿泊
泊まってるホテルには「波動浴」という摩訶不思議な岩盤浴施設がありまして、今回なぜか無料券をもらったので朝から入ってみることにしました。過去に1度だけ妻に連れられて岩盤浴に行ったことがあるのですが、いやこれは違う、なんで服着てサウナなんだ、できれば俺は全裸になりたい、でなかったらここを出る、などと言い残して数分で逃げ出した記憶があります。今回はどうだろう、なんせ波動だしな、イスカンダルまでワープしたり浮遊大陸吹き飛ばしたりするんだぜ、と意気込んで30分ほど寝転がってみたもののやはり違和感からは逃れられず。あらためて部屋に戻ってシャワー浴びました。豪華な朝食をたらふくいただいてチェックアウト、歩いてしばらくの会社へ出かけるとODMLの社員説明会を1時間ちょっとさせていただきました。こうやってると一人でも二人でもずっと使い続けてくれるといいなあ、そのためにももっとシンプルで内容の濃いサービスに進化させていかないとなあ、と毎回感じます。僕の波動エンジンはインターネットサーバーに置いてあるのだ、なんて。
駅まで送っていただきいったん宇都宮市へ。何か食べなきゃなと歩いてたら小さなカレー屋さんを見つけて自動機械のように店内へ。懐かしい内装とカレーの匂いに誘われてボルツカレーを注文すると、うん、これは良いカレーだと直感的にわかったのでした。食べ終わって検索してみるとボルツカレーって渋谷で発祥し全国に支店展開したりしたんだけど今やここ宇都宮と数店舗のみらしい。高校生だったか始めて喫茶店で食べたカレーはルーが別の容器に入れられてて、しかも目玉焼きなんてのが乗ってたりして、うわ家のジャガイモカレーと違う!とびっくりした記憶が蘇ってきました。僕は家でやってたようにルーとご飯を盛大にかき混ぜて食べたのですが、見渡すと誰もそんなことしてない。食べ終わったお皿にはカレールーなんて跡形もなく真っ白なのです。これはどういうことだ?と聞けばライス側からルーを掬って食べると綺麗になるんだよとか言われてオトナの謎がひとつ解けた気がしました。でもインドに行ったらみんな盛大に混ぜくって食べてたけど。もちろん右手指で。なんの話でしたっけ。
さて水戸行きのバスを掴まえて乗り込むとあとは1時間半、ゆったりと読書したり寝たりちょっと仕事したり。水戸駅で下車すると生まれて初めて降り立つ水戸市でした。内陸部より数度気温が引く気がするのは海が近いからでしょうか。それでも宿まで歩くうちに汗だくになりました。ホテルのカウンターで名前を告げるとしばらく書類をひっくり返してましたがどうも予約が取れてないみたいです。僕のスマホで確認するとなんと僕が1日間違えて昨夜ここに泊まる手配をしていたらしいのです。つまり無断キャンセル扱いだってことで、そのお金はもう戻ってこない、今日泊まるのでしたら同じ値段で手配できますが、とのこと。せっかく歩いてきたからもうそれでいいです、泊まりますとチェックイン。ところが部屋に行くと西日+湖の反射光でここはインドかってくらいの室温なのでした。エアコンを探すもセントラル方式の送風口しか見当たらず、とりあえず5分ほど部屋でまってみたものの全く冷える気配なし。この状況で朝まで過ごしたらまちがいなく熱中症で客死するなとフロントに電話したら、わかりましたルームエアコンのある部屋に変更しますと言われそのまままつこと20分、岩盤浴以上の効果が出てきたところでようやくエアコンの効く部屋に通してもらえました。倍額払ってるんだから最初からそうしてくれよーー
夕方から以前より契約していただいてる事業所を訪ねて軽く説明会を開催。その後水戸駅まで送ってもらい電車で移動して別の事業所へ。駅からけっこう歩いて夜の勉強会へ、ここでも説明会。僕自身も何度も同じ説明を繰り返してくるとそのたびに短い時間で話せるようになってる気がします。終了後また歩いて駅へ。水戸駅を降りて何か食べようと適当に見つけた居酒屋に入ると「納豆料理」メニューがあったので片っ端から食べてやるぞと意気込んだのですが、大豆ってわりとすぐに満腹になれるんですね。3品目くらいで満足してよく冷えたホテルに戻りました。
2017年7月20日木曜日、宇都宮で餃子食べて夜は南千住で豪遊
6時半のバスに乗る予定なのでホテルの朝食は諦めてチェックアウト、水戸駅北口まで心地よい空気の中歩きました。ふと目に付いたのは微妙に傾いたアパートの入口の様子でした。壁が微妙に傾いて雑草が生えているのですが毎朝の散歩で目にする熊本の光景によく似ていたのです。恐らくは6年前の東日本大震災の影響がそのまま残されているのでしょう。東北ばかりに目がいきがちですが茨城県も相当揺れたんだろうなあと認識を新たにしました。
宇都宮駅に到着すると路線バスに乗り換えて契約事業所さんへ。折しも社員さんが駐車場で健康診断を受けてたので終わった方10人くらいをまとめてODMLの説明を15分間、これを何度か繰り返してお昼前にはくたくたに。でも時間を作ってくれて有り難やありがたや。帰りもまた路線バスに乗って宇都宮駅へ戻るとお腹が空いてきたのでまあ普通に駅裏の餃子でしょうなあ、と宇都宮餃子館へ。1,100円の餃子セットを食べたのですが僕的には餃子スープが最高、なんとも懐かしい味でした。
さて東京へ移動するかとまたもスマホの乗換案内に命じられるまま在来線乗り換えて北千住、南千住へ。いつもの安宿にチェックイン、今回は珍しく和室を予約したのでほんとに下宿に居るみたいな感覚になります。それにしても東京なんて暑いんだ。北関東までが温帯でここは完全に熱帯だな、とつくづく思います。3年後のこの時期にオリンピック開催するとかどうかんがえても理不尽だなあ。さて30分ほど休んだらまたもお出かけ、TXにのって秋葉原へ。こちらではODMLの開発に関するミーティングを1時間ほど行い、いろいろと勉強になりました。終わったらメンバー2名とTXにのって南千住へ。明るいうちから盛大に飲み始めようぜってんで、知る人ぞ知る有名店「遠州屋本店高尾」に乗り込んでとりあえずは生ビールで乾杯、そこから二時間ほどいろんな料理を頼みましたが、出てくる料理すべてが絶品という贅沢にほぼ同年代の僕ら3人は大満足。業界話も少しはしたかもしれませんが、ほとんど忘れてしまうほど飲食に集中、普通に考えたらけっこうな業界VIPと飲んでるんでしょうがまあ古い付き合いだし今日はただのオジサン付き合いということでひたすらニンマリ飲んだくれてました。
2017年7月21日金曜日、板橋、新宿、成田そして熊本
夜通しのエアコンでキンキンに冷えた部屋で早寝した結果、朝2時に起床。けっきょく朝まで起きてて6時から大浴場でようやくすっきり。8時前にはチェックアウト、板橋駅で下車してバスに乗り換えようとするとバス停からの長蛇の列が目に入りうわー、都会の朝は大変だなあと痛感。めげずに並んでみたところ上手くできてるもんですね、警備のおじさんによる見事な群衆さばきで15分も並ばずにバスに乗ることができました。バス停で降りて住宅地の細い道をGoogleマップを信じて歩いていたら馴染みのロゴが。今日は某歯科メーカーさんの若社長を初めて訪ねるのでした。2時間ほど有用な打合せができ、社長さんに駅まで送ってもらって次は新宿へ。
アポまでまだ2時間近くあるので大型書店で新書と雑誌買ったり高層ビルの地下で一人ランチ、ここでも長蛇の列ができてたり灼熱の道路をスーツ姿のビジネスマンらが苦しそうな顔して歩いてたりするのを見てやっぱり都会は大変だなあと。13時に某ユーザー本社を訪問、馴染みの担当氏と1時間ほど打ち合わせして今回の訪問活動はすべて終了ということになりました。4日間で7事業所訪問。
新宿駅からは電車を乗り継いで成田空港へ。途中大雨情報で徐行するなど間に合うのかちょっと不安にもなりましたが、第3ターミナルまでの600m超を汗だくの小走りでなんとか間に合いました。熊本空港到着後はいったん自宅に戻りそこから歯科医院へむかい本日最後の打合せへ。
2017年7月22日土曜日、ひたすら溜まった仕事に猛進
自宅に戻っても早寝早起きはまだ続いてて朝6時前には目覚めると妻が徹夜してました。明日から長期の海外一人旅なのでその準備のようです。どうして直前になって準備するんですかねえ毎回。人のことは言えませんが。仕事したり散歩したり。その合間に昨日新宿の本屋さんで買ったギターマガジンを読んでみたりの土曜日午前中でした。
午後からはひたすら秋の古希祝のリスト作業、連続して6時間ほど。19時過ぎようやくメドがたって妻の旅行準備につきあうことに。iPhoneを持って行くのだけど壊れたり盗難したりしたら大変だからと僕が使ってたお古の5sを彼女用にリセット再セットアップしたり、なぜかメールが突然届かなくなった問題を解決したり(迷惑メールフィルタ問題でした)。
夜はプレメキシコまつりだ!と妻が調達してきたタコス料理だったのですが、なんか違う。ウィキペディアで調べるとこれはハードタコといって主にアメリカでのみ流行しているお煎餅みたいな料理らしい。まあこれも悪くないかってんで飲み食べして明日に備えることに。妻は今宵も徹夜らしい。
2017年7月23日日曜日、妻がキューバに旅立った
9時過ぎには家を出て妻を熊本空港までお見送りへ。14日間の長期旅行なのにバックパック1つ背負っての旅が始まりました。例によってマイレージ無銭旅行です。3月に僕がメキシコを旅してとても良かったと言ったら、だったら私も行ってくる、でも同じ場所だと悔しいのでもうちょっと先のキューバまで行く、というのです。しかもせっかく航空券無料なので2週間ほど行ってくるわ、と。現地はWi-FiもLTEもほとんど望めないのであんまり連絡取れないと思うので心配しないでねーだそうです。ということでここから半月くらいは炊事洗濯犬の世話はもとより仕事関連も二人分頑張らないといけないわけです。
家に戻るととりあえず仕事だな、とまた古希祝パーティ関連の仕事を3時間ほど。あわせて文房具屋さんで封筒探したりネット印刷所から届いたフライヤーを確認したり。
テレビでは高校野球の県大会中継やってました。母校(熊本県立八代高校)は今年はけっこう期待されたようですが、お隣の秀岳館高校が相手となると見事なまでのコールド負け。そういえば僕が高校生のころは弓道部だったのですが、同じように秀岳館(当時は第一高校)にはほとんど負けっぱなしだったなあと思い出すのでした。当時から今まで彼らはずっと弓道日本一を続けてて、当然生徒は当時と全然違う、へたしたら孫世代くらいになってるかもなのに伝統ってのはやっぱあるんだなあ、なんて。
夜は宅録オタクに成りきって新曲2曲ほどセルフ・レコーティング。デジタル時代の宅録はほんとうにキリが無いというか終わりがないのです。昔と違ってトラック数が限られてたりトラックダウンの度に音質劣化したりするわけでもないし、iPadの画面で波形見ながら調整できたりするので気がつけば数時間経ってます。つい楽器弾いてるよりアプリ弄ってる時間の方が長くなってしまいます。
Takaaki Awazu
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