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2015/09/14-27の業務日誌(2週間)

毎週更新しますと宣言しておきながら今回は2週間分です。スペインに出張していたのでした。SJCDというスタディグループのサポートが主な目的だったのですが、日本がシルバーウィークということで安い航空券の確保が難しく、それならばと8泊9日間もバルセロナで過ごしていたのでした。


 

9月14日月曜日、朝から「阿蘇山噴火」の速報に驚かされ、すぐに屋根の上から東の山を見るとモクモクと噴煙が上がっていました。どうなることかと心配しましたが幸いそれ以降大きな爆発は続かず今のところ沈静化しているようです。火山が近くにあるおかげで温泉が出たりお水が美味しかったり雄大な景色に観光客が集まったりしているわけですから、たまにはこういった爆発も受け入れていくべきなのでしょう。この日は税理士事務所との月一ミーティング。今月が弊社決算なのです。


9月15日火曜日は明日からの海外出張の準備に奔走。といっても10日程度の国内出張は珍しくないし、先方でもネットを使って仕事をする予定だし、なんといっても国内は連休だから気が楽ってこともあり、気の抜けた準備に終始。ODMLのサーバー設計をお願いしているナルコームさんと長時間のオンラインミーティング。リクエストが多岐にわたりすぎ、今週にでもアップデートできそうと思っていたけど少し遅れそうです。

 


9月16日水曜日からいよいよバルセロナへ。予約していたフライトより早い朝一便で熊本空港から羽田へ(阿蘇の噴火で便が乱れていたためANAにねじ込んだのです)。羽田空港国際線で3時間ほど過ごした後、まずはミュンヘンへ。機内では映画を3本観たのでほとんど映画を観てるか寝てるかといった移動でした。エコノミークラスだけど非常口前の席なので足元ゆったり。退屈する間もなくミュンヘン空港。でも90分の乗り換えでバルセロナへ。2時間ほどのフライトで人生初のバルセロナに着陸しました。もう21時回っていたので空港からホテルまでタクシーを利用。ところがネットで予約していたホテルを探すことができず、そこから2時間近く荷物をゴロゴロしながら彷徨い続けたのでした。Googleマップはまったく違う場所を示すし、地元の人に聞いてもそれぞれ違う場所を教えてくれるし、電話しても僕の英語通じないし・・・安宿なので看板すらないのです。日付が変わる直前になんとか宿へ滑り込み。

熊本で預けた荷物がバルセロナで出てくる不思議夜中にタクシーで移動。運転手とお互いに英語不得意と分かり安心。思い存分道に迷い、日付が変わる直前に宿に辿り着いた。小さなベランダで一服。


9月17日木曜日、時差ボケであまり眠れなかったけど朝から行動開始。無料セルフ朝食を食べた後まずは地下鉄駅で回数券を買い、地下鉄に乗ってサグラダ・ファミリアへ。地下鉄駅を出るエスカレーターでふと違和感を感じ見渡すと、バルセロナ名物スリ二人組がたすき掛けにした僕のバッグを弄っていたのでした。幸い被害はなし。駅を出て青空に突き刺すサグラダ・ファミリアを見上げるとその威容に圧倒されまたも身の回りへの注意力を失いかけるのでした。中に入ろうとチケットを買うと午後からしか入場できないとのこと。仕方がないのであたりをうろうろ歩き回り、目にとまったストアでiPhone用のSIMカードを購入。バングラデシュ人3人によるギャグのような設定作業で無事に現地での電話およびネット環境が完成しました(データ1GBと電話200分で2,600円ほど)。ランチを食べた後いよいよサグラダ・ファミリアへ。もうひたすら圧倒されるだけでした。午後からはまた地下鉄に乗ってガウディの別作品カサ・ミラへ。こちらは住宅なのですが教会とはまた違う意味のぶっ飛び具合。もう完全にガウディにしてやられました。その後、ダウンタウンのゴシック地区へ。ピカソ美術館を訪れ2時間ほど画家の人生を追いかけました。外に出るともう20時。といってもまだ明るいバルセロナ、古い街並みを歩きながらそのまま海に出ました。人生初の地中海。コロンブスの塔を見上げながら徐々に暗くなっていくスペインの夜をひとりで楽しみました。ガウディのサグラダ・ファミリアではずっと上を向きっぱなしでしたカサ・ミラの屋上にはただただ呆然バルセロナのゴシック地区を歩き、ピカソ美術館へ


9月18日金曜日、バルセロナ二日目。やはり時差ボケは続いているようで深夜に覚醒、そのまま部屋でお仕事。安宿の無料Wi-Fiは速度が出ないので写真のバックアップには苦労しますが仕事する分にはまったく平気、日本にいるのと大して変わらずクラウドで仕事しました。今日からは熊本の若先生と二人での行動となります。彼のホテルで落ち合い、まずは周遊バスのチケットを購入。バルセロナ市内に3つのルートが設定されており、2日間自由に乗降できるルーフトップバスです。これが大正解。まずは朝の気持ちよい空気の中、市内北部のグエル公園へ。そこからカタルーニャ広場、ランチのあとはモンジュイックの丘へ。ロープウェイでお城に行ったあとはランブラス通りを散策、バルを2軒ハシゴしてカタルーニャ地方の発泡ワインCavaを楽しむ金曜日となりました。

オープントップの周遊バスで市内を巡るグエル公園は外から眺めた折しも年に一度のマルセ祭りが始まっていた


9月19日土曜日、バルセロナ三日目、今日も飽きずに周遊バスに乗る二人であります。昨日と同じルートに乗る。バスには日本語によるオーディオガイドが完備しており、さすがに2回目の場所に来ると内容を覚えてしまってたりします。すっかりバルセロナ通になってきました。お昼はビーチへ。週末ということもあり多くの市民が日光浴やスポーツを楽しんでました。セグウェイツアーという看板が目にとまり、これはぜひ体験せねばと申込み。1時間のツアーで4500円ほど。女性インストラクターが引率しながら英語で案内もしてくれるツアーですがこれが思いのほか楽しめました。もうセグウェイも大丈夫です。バスでホテルに戻り少し休んだ後は日本から到着した業界人らとバルでの飲食を楽しみました。

キッチンの無料朝食は皿洗いまで自分で土曜日のビーチは平和な空気が充満セグウェイ初体験も

【バルセロナ街歩き写真アルバム(前編)ゴシック街、周遊バス、ビーチ


9月20日日曜日、バルセロナ四日目。午前中は部屋で仕事しました。iOS9がリリースされたというのでアップデートしてみたり。ランチは昨夜到着した業界人W氏と3人でカフェテリア。バルセロナに来て以来、どこに行っても食事がすこぶる美味しいのは単に日本人に合っているだけなのかそれとも偶然か。午後からはバルセロナ在住の美女が運転するボルボでちょっとしたドライブ観光となりました。彼女は日本語堪能なバルセロナ女性で、日本のことにも詳しくサグラダ・ファミリア近くのFCバルセロナショップに行ったり、闘牛場を改装したショッピングモールでudon食べたりと楽しい時間を過ごすことができました。そして夜はいよいよカンプノウへ。FCバルセロナとレバンテのサッカーを観戦するのです。まったくといってよいほどサッカーを知らない僕でもその雰囲気は最高でした。

何となく現地で集まった不思議な5人組でドライブサッカーの聖地、カンプノウにFCバルセロナ vs レバンテを観戦に


9月21日月曜日、今日と明日は仕事に専念します。宿から徒歩5分のホテルマジェスティック前に朝7時45分に行くと既に大勢のSJCD会員が集まっていました。ここからはバス3台に分乗してカタルーニャ国際大学キャンパスへと移動し、夕方までSJCDサマーセミナーなのです。2年に一度海外で開催されてきた本企画には以前から裏方として携わってきたのですが、今回は当日現地での業務支援ということでやってきました。総勢154名(賛助会員20名含む)が日本各地からここバルセロナにやってきて、2日間集中して歯科の研修を行います。初日は現地スペイン講師による講演、明日はスペインの歯科医師・歯科技工士と日本のSJCD会員が交互に症例発表を行う形式です。詳しくはこちらのFBページをご覧ください。私はセミナーやパーティの受付関係および何らかの緊急事態への対応担当として働きました。

17時までの初日は無事に終了、送迎バスでいったんマジェスティックに戻った後20時より由緒正しいオペラハウス「リセウ大劇場」にてGala Partyが開催されました。こちらにも170名近い参加者が集まり、オペラの生演奏など豪華なパーティとなりました。

今日から2日間はカタルーニャ国際大学でサマーセミナー夜はリセウ劇場でGala Dinnerかんぱーい

【SJCDサマーセミナー2015 Galaディナー写真アルバム】


9月22日火曜日、サマーセミナー2日目。朝からバスで大学に入り、現地学生たちと共に発表に耳を傾けました。日本人発表者もここではすべて英語です。現地の発表者も母国語ではない英語での発表ということでお互い準備は大変だっただろうなあ、それにしてもすごいなあと感心しました。今回通訳いただいたのは東京在住の開業医さんですが、まさに神業のような通訳ぶりに、英語はすっかり国際語として定着したのだとあらためて実感しました。ブレイクやランチはちょっとしたガーデンパーティ状態、常に雨の心配をしなければならない日本でのイベント企画との違いを感じました。

夜はカタルーニャ広場に隣接するレストランを借り切ってのフェアウェルパーティへ。立食形式で全国各地の会員と交流することができました。今回は熊本から私を含めて2名のみの参加となりましたが、2年後の次回はもっとたくさん参加できるようこの雰囲気を伝えていこう、と2人で話したり。解散後は某社に誘われフラメンコの演奏とダンスを楽しめるタブラオへ。終演は午前1時を回っていましたが25年ぶり(1990年にマドリードで観て以来)の実演にノックアウトされました(睡魔にも)。

セミナーのブレイクは屋外で夜はフェアウェルパーティ夜はフラメンコも堪能

【SJCDサマーセミナー2015 フェアウェルパーティ写真アルバム


9月23日水曜日、バルセロナ七日目。今日は実質最後のプライベート日ということで、まずひとりで地下鉄に乗ってモンジュイック地区にあるミロ美術館に行きました。絵画も陶芸もほとんど詳しくないのですが、今回のバルセロナではガウディにピカソとミロという三人の芸術に触れることができ、俄然興味も湧いてきました。もっと若い頃に触れていれば人生変わったのかもなあと思いながら。お昼はホテル近くに戻って仲間たちと近くのレストランへ。メニューにハンバーガーと書いてあったので気軽に頼んだらハンバーグステーキが出てきて嬉しい誤算。夕方は部屋でゆっくり過ごしながら写真の整理や経費の計算など。ここまで1日おおよそ1万円使ってる計算となってました。夕方には歩いてすぐのカサ・バトリョの見学へ。1時間ほど堪能し近くのカフェでCava飲んでいたら先日の勉強会の先生らとばったり、そこから数時間いろいろ食べたり飲んだりの反省会、22時過ぎに解散し宿へ向かっているとカサ・バトリョを背景とした美しいプロジェクション・マッピングが佳境を迎えており路上に溢れた群衆と一緒に楽しみました。

ひとりでミロ美術館へバトリョ邸を見学プロジェクション・マッピングは美しかった

カサ・バトリョ見学とプロジェクションマッピングの写真アルバム


9月24日木曜日、いよいよ帰国日。たまには外で朝食をとディアグナル通りに面したカフェでゆっくり読書など楽しんだ後、部屋に戻りパッキング、11時にチェックアウト。今回8泊したBruc & Brucですが安い割に清潔かつ快適で日当たりが良くお勧めのゲストハウスでした。12時に同行の先生と一緒にタクシーでバルセロナ空港へ。フライトは18時台なので思いっきり時間を持て余し、マクドナルドでビール飲んだりハーゲンダッツ食べたりお土産買ったりとうろうろしてましたが、SJCDのボスたちがラウンジにいるらしいとの情報を入手、まんまとゲスト枠でラウンジの無料ワインをゲットしました。帰りもミュンヘン経由で東京へ。機内では映画を観たり読書をしたりして過ごしました。あけて9月25日金曜日の夕方に羽田空港国際線ターミナル到着、国内線ターミナルに移動してそこから熊本空港へ。バルセロナへの旅は無事に終了しました。

四つ角のカフェでモーニング8泊したゲストハウスを出るたぶんアルプス山脈あたり

【バルセロナ街歩き写真アルバム(後編)サッカー観戦とフラメンコ、帰国


9月27日土曜日28日日曜日はひたすら寝て過ごしました。一度身についた体内時計はなかなか厄介なもので、夜中に目覚めたり昼間に爆睡したりと生まれたての赤ん坊のような週末・・・今回撮った1,160枚もの写真を整理したりしながら、残暑の蒸し暑さを嘆きながら妻と愛犬とひっそり過ごしたのでありました。日曜日にはバンド仲間が生まれたばかりの赤ん坊を連れて遊びに来てくれました。初めて見る人間の赤ちゃんなのにちゃんと添い寝できた柴男社長に感激する僕ら。夜は十五夜の満月ということでいつもより少し大きな月を写真に撮ったり。月曜日からはしっかり仕事再開しなければと思いつつ。

初めて見る赤ん坊にちゃんと添い寝できた柴男社長スーパームーンを撮影


<この2週間で読んだ本と読書感想文>

 

<この2週間でみた映画>〜すべて機内で

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Takaaki Awazu
有限会社アワデント代表です。1965年2月福岡県生まれ。熊本県八代市の高校卒業後、京都市の立命館大学経済学部(ほとんど軽音学部でした)を卒業後、京都・大阪にて歯科器材メーカー卸に3年ほど勤務、1990年11月より八代市に帰って歯科器材ディーラー業務・経営に携わり、2001年12月にアワデントを起業しました。主な仕事はODMLの企画運営と各種歯科学術研修会の支援などです。