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2016/08/01〜08/07の業務日誌


2016年8月1日月曜日、今日から8月、まさかの東京湾震度7の誤報にびびる。

ソーラーチャージャー

ソーラーチャージャー

夏も佳境に入る8月になりました。それにしても毎日暑い。こんな季節にあの地震が来てたらと思うと心底ぞっとします。先週キャンプ場で思いついてそのままAmazonに発注したキャンプ用ソーラーチャージャーが届きました。天気が良いので屋根の上でモバイルバッテリーを充電してみたところ3時間未満で満タンに。これをキャンプ&災害グッズバッグに収納しておけばより安心できます。冷静に考えれば5,000円と安くはないのですがこと充電に関してはプライスレスな感覚になっております、震災以降。

まさかの東京湾M9.1

まさかの東京湾M9.1の速報

日本沈没かと思った

日本沈没かと思った

仕事していたらiPhoneの画面に「ゆれくる」から速報が。震度2とあるのでまた余震かなあ、といちおう画面を確認するとなんと到達まであと180秒、とか書いてあるじゃないですか。これはどういうことだ?と詳細画面を開くとびっくり腰が抜けそうになりました。なんと東京湾でマグニチュード9.1、震度7の大地震発生!という予報が。震える手で画面を切り替えると日本全国に緊急地震速報が出ており、だから熊本にまでそれが伝わるのに長時間を要するのか、と理解しました。これはほとんど日本沈没ではないか、少なくとも経済や生活が元に戻るまで30年はかかるレベルだろうからもう仕事している場合ではない、千葉に住む息子は大丈夫か、救出に向かうにはどのルートが最適だろうか、などと考えながら階段を降りてまだ震える手でテレビのリモコンを操作すると画面では千代の富士追悼番組なんてやってるわけで、チャンネルを変えても危機感のひとつも感じさせない完璧な通常進行。TwitterやFB確認しても特にどうというわけではない。Twitterを「緊急地震速報」で検索するとようやくこれが壮大な誤報らしいことが分かってきました。この間15分程度。何となく、こことは違う世界線ではやっぱり日本が終わってしまっててなぜか僕は間一髪5分後の世界に飛ばされたような感触だけが残りました。この感覚はわりと普遍的だったみたいでその後たくさんのひとがそんなことを呟いてました。


誤報
の原因は今でもよくわかりませんが、おかげで3ヶ月半ぶりに「何かが終わったんだ、ぜんぶ変わってしまうかもしれない」という感覚にとらわれました。ようやく戻ってきた日常にもどこかにぽっかりとあいた落とし穴があるという意識はこれからずっとまとわりついていく気がします。その意味ではちょっと大きな訓練になった気がします。


2016年8月2日火曜日、玄関ドアの修理に来てもらった。

玄関の床

玄関の床

午前中はお盆明けの中四国出張の段取りなど。出張手配という作業自体が好きなのです。古くは時刻表の時代からGoogleマップでの乗換案内に至るまで、机上でいろいろ計画することが。これが海外一人旅になるとと殆ど無計画でいきなり現地に入ることに悦びを感じてしまったりするのですが。お昼、家を建てた時にお世話になった木工屋さんから連絡があり、玄関の修理に伺いますと。毎年梅雨の時期になると木製の玄関ドアが膨張して開きづらくなったりするのですが、今年は完全にスタックして30cmほどしか開かなくなっているのです。ドアを削ったり蝶番を調整したりと暑い中作業してもらって解決したのですが、やはり地震の影響ではないかってことでした。ドアはともかく、床のタイル自体がズレてますし、と。まったく被害が無かったと自慢していたのですが度重なる余震の影響でじわじわ来てるのかもしれません。といっても周りを見渡すとこれを被害と呼ぶにはあまりにも微弱なんですが。というわけで今日はずっと家から出ずにODMLのアップロード作業を続けたり義援金のお礼を書いたり、組合関係の事務仕事をしたり。


2016年8月3日水曜日、ついにSoftBankからMNPすることに。

MVNO業者の格安SIMへ申込

MVNO業者の格安SIMへ申込

あまりの暑さによく眠れない日々が続いてるみたいで、夜10時過ぎると眠くなってしまい朝4時過ぎには起きてしまう(←じゅうぶん寝ているではないか)。起きてても退屈なのでKindleで読書するわけですが、今度はそのまま寝てしまって起きたらもう9時に。8時台をすぎるともう散歩してても路面温度が上がりすぎて柴男社長の肉球が焼けてしまうのです。それにしても体調が悪い。寝不足か寝過ぎか熱中症か。

お昼過ぎ、そろそろiPhoneのSoftBank契約をやめようと思い立ち、電話してMNPの予約番号を貰いました。相変わらず2年ごとに違約金を請求しているらしく1万円ほど請求するとのこと、総務省からなんか是正通達あったんじゃなかったけと抵抗するも、それは新しく契約した方ですとのこと、もう手切れ金みたいなもんかと諦める。SoftBankには2009年以来お世話になりましたがけっこうな金額をつぎ込んできたと思うのでそろそろMVNOに逃げ出します。僕だけで毎月1万円近く払っているのがたぶん3,000円台になるんじゃないかと密かに期待しつつ着々と作業を進めました。夜は猛烈な雨。


2016年8月4日木曜日、ひたすらODMLに文書アップ、そして大雨。

突然の夕立

突然の夕立

昨日まで暑い熱いと呻いていたのに今朝は開けっ放しの窓から思わぬ冷気が降りてきて風邪引きそうになってました。意外な速度で秋が近づいているのかもしれません。散歩の後は某メーカーから送られてきた大量のPDFを処理してアップ作業などを3時間ほど。ランチ後は3月以来となるストラトの弦交換作業など。月末になんと海外で演奏することになり(といってもフェリーで行ける場所ですが)、今回はいつものテレキャスじゃなくてCarvinのストラト使おうかなと思いついたのでした。お昼はひさびさのスポーツジムへ、帰り道唐突にスコールのような夕立がやってきてまたたくまに道路が冠水する勢いに運転中の僕は唖然としてました。この安定しない気候だと体調崩してしまう人も多いだろうしブルーシートの屋根からはじわじわ漏水したりするんだろうなあ。


2016年8月5日金曜日、夜は3ヶ月ぶりの焼き鳥ますだ。

焼き鳥ますだ

焼き鳥ますだ

10月に予定している研修会の事前アンケートをGoogleフォームを使って撮ることにしまして、数ヶ月ぶりに設置作業、日に日に使いやすくなっているGoogleの無料サービスには世話になりっぱなしです。相変わらずの酷暑なので外出を控えて今日も社内で仕事しようと、懸案だったODMLの商品マスター整備作業に取り掛かりました。これは13万品目を超える歯科関係の器材一つ一つに写真や説明テキストを貼り付けていく作業なのですが、いざやり始めると思いのほか楽しくなってしまい、熱中してしまいました。今年中くらいにはある程度めどをつけ、その後はメーカー各社に自社製品に関する整備を委託しようという考えです。最近は小さなメーカーでも自社WEBサイトを持っていて商品の案内もしっかりし始めたのでわりと作業しやすい環境になってきました。数年以内には業界標準の歯科器材勝手WikiPediaみたいなサービスに進化させるつもりです。ODMLユーザーのかたも、まだそうでない方もぜひご期待ください。新しい局面なんてのはたいてい個人のちょっとおかしな熱量ではじまるに違いないと信じてます。

夜は妻と歩いてちかくの焼き鳥ますだへ。5月に出かけて以来だから実に3ヶ月ぶりですが、ますます元気になっていく大将の串捌きに感心しながら久々に痛飲しました。


2016年8月6日土曜日、大阪出張のはずがまさかの欠航、Skype講義。

熊本空港の仮設食堂

熊本空港の仮設食堂

またも早寝早起きというか午前3時に目を覚ましてしまい、今朝もKindleで一冊読了してしまいました。涼しいうちにといつもより長めに散歩し帰ってきてからは午後からの講演プレゼンをいまいちど見直して軽くリハーサルし、出張準備など。正午前に車を運転して熊本空港に向かい、伊丹行きのANA便を待っていたのでありました。熊本空港内のレストランはまだ復旧していないので建物の外部に仮設された食堂で汗をかきながらカレーライスを流し込み、荷物検査の先の待合室にてiPadを取り出しKeynoteでスライドの細かな手直しなどしておりますと・・・・「小型機着陸失敗のため滑走路閉鎖中、今後のフライトは欠航の可能性が高い」と滅多に耳にしないアナウンスが。まいったなあーと大阪のホテルホールで開催中の社内会議を進行中の某社に連絡し、もしかしたら飛ばないかもと事情を連絡、ANA職員とも話をしてもし14時までに飛ばなかったらどう考えても15:45からの僕の出番には間に合わないから他の手段を考えないと・・・なんてチャットしてると「欠航確定」のアナウンス。

Skypeで2時間遠隔講演

Skypeで2時間遠隔講演

次善の策としては自宅からSkypeの画面共有機能を使って講演するしかないだろうと、またクルマに乗って自宅に戻り、パソコンやiPadなど使えるものは何でも起動して僕にとって初の遠隔講演の準備をスタート。先方も会社にまでMacを取りに帰ってくれたみたいで、休憩中にテストしたらなんとかスライド画面を会場のプロジェクターに投影し、僕の声もスピーカーから流すことに成功。向こうの画像までは取れなかったけど、音声はフィードバックできる感じになりました。それでも2時間あまりの講演を終えた頃にはいつも以上にくたくたに。相手の顔が見えないというのはとても不安ですし、自分の声がしっかり届いているかもわからないのできわどいギャグが言えないとか、なんか妙に気を遣ったせいだと思います。平行して妻には各種経費の払い戻し作業などを依頼、結果的に損失はゼロに抑えられましたのでまあ結果オーライってところか。次回からはやはり前日入りを徹底しようと反省しました。

夜は先日ネット契約したBiglobeから格安SIMが届いていたのでさっそく引っ越し作業など。でも実際のMNP切換は二日後になるそうです。ビール飲みながらBlue-rayの映画みたりしながら思わぬ自宅での週末を過ごしました。


2016年8月7日日曜日、午前中は課題曲の練習、午後はdenkikanでヒトラー映画。

もんじゃ焼

もんじゃ焼

午前中は2時間かけて月末海外遠征の曲のギターパートを真面目にコピー作業。これまでローリング・ストーンズのギターを真面目に取ったことが殆どなかったのですが、YouTubeのライブ動画なんかみてたらようやくキースとロンの分担がわかった気がしました。実際僕がどっちのパートを弾くかはまだ分からないのでいちおう両方取っておこうかなと。

帰ってきたヒトラー

帰ってきたヒトラー

お昼過ぎ、妻とバスにのって繁華街へ。妻の友人の息子さんが上通の特設ステージでトロンボーンを演奏するということで聴きに来ました。アーケード全体がお祭りみたいになってる中ぼくらは振る舞い酒を貰ったりして良い気分。震災以来来ていない馴染みのもんじゃ焼屋さん「文重庵」でビール飲み、勢いづいた僕らはノリで新市街まで早歩きしてDenkikanでかかっていた映画「帰ってきたヒトラー」を2時間楽しみました。考えてみたらdenkikanも震災以来はじめて。熊本市内のシネコンがことごとく復旧できてない状況の中では貴重な映画館なのです。あまりにブラックな笑いにお腹をよじらせながらすっかり外の暑さも忘れ、喫茶店で少し休んだ後はバスで帰宅。あまりの暑さにちょっと熱中症っぽい疲れを覚えて早々に寝てしまいました。


<今週読んだ本>

    • AmazonKindleに勧められてすぐさまダウンロード、時間の合間に読んだ。先週読んだ「「日本スゴイ」のディストピア(早川 タダノリ)と併せて読むとちょっと角度が違ってて面白いと思った。かといってさほどの主義主張が強いわけでもなくちょっとした知識を並べて吸収するって感じで気軽に読めた。
  • ナニワ金融道 カネと非情の法律講座 (青木 雄二)
    • 17年前、会社の代表に就任すると決まったときにまずやったことは近所の古本屋に出かけてナニワ金融道を全巻買って読んだことだった。当時は資金繰りこそが僕ら夫婦の仕事だったから他人事ではなかった。たまたまKindleのセールでこの本を見つけて読んだのだけどそんなことまで思い出して少し懐かしかった。あれから法律も少し変わったけど基本的な問題点は改善どころか深刻化している気もする。
    • Session22に鈴木さんが出演する回を聴き、Kindleでダウンロードしてみた。雑誌の記事が元なのですぐに読めた。こないだ南千住で豪勢に鰻料理を堪能したばかりなので高級料理にしては身近に感じたのは事実。いつも思うのだけど、資本主義とかマーケティングは「庶民でもちょっと背伸びしたら貴族みたいな生活に手が届きます」という基本姿勢で世の中を豊かにしていくシステムなんだと思う。それはそれで良い面もあるのだけど、あまり野放しにすると例えば里山が枯れ木だらけになったり鰻が絶滅してしまったり原発が爆発してしまったりする。そのための法規制は必要だと思う。それはけっしてオカミが押しつけるものではなくて「マーケティングから目を覚ました庶民」たちが自ら国会で提案し、決議すべき性格の規制であるべきなのだと思う。
    • これまたKindleで探して買ってみたけど、本当に高野本は中毒になる。いまシリアやクルドの難民、IS問題から軍によるクーデタ未遂で話題満載のトルコの、もう一つの姿が垣間見えた気がした。いま僕ら日本人は怪獣ゴジラに夢中だけど。
    • 夜中に目を覚ましてしまってKindleを弄ってたら安かったので買ってしまい、そのまま読み始めて朝になってたという学生みたいな読書スタイル。同じ内容がブログやネットマガジンだったら今ひとつ興味を持てなかったのだろうけどそれがKindleだと何となく最後まで興味が続くのだからなんか不思議。個人的には最後のヤクザに監禁される章が心に残った。また時間を持て余したら彼の本を買ってしまいそうだ。

<今週観た映画>

  • 帰ってきたヒトラー
    • 原作本(上下巻)は先日Kindleで読んだばかりだったので、よく憶えていた。映画版はその原作の世界観を上手く再現できているばかりか、もうちょっと踏み込んだ笑いというかブラックユーモアをしっかり演出できていたと思う。あちこち読むと不評も多いみたいだけどそんなことはまったく気にならなかった。連日アメリカのトランプ候補がニュースになり、右翼系の政治家による復古調の演説がSNSなどで熱狂的に支持されている2016年の日本でしか笑えないポイントが沢山あったように思う。問題は数年後にもまだ笑えているかってことだと思うんだけど。こないだニュースになったばかりの相模原大量殺人にたいする世間の反応をみてると、いま僕らが真剣に復習すべきはナチスとヒトラーについてなんじゃないか。いま大地震が来たらどうすべきか、という話題と同じ程度に「いまファシズムが立ち上がったら」という命題について、個々人が取るべき態度について考えさせられる作品だった。
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Takaaki Awazu
有限会社アワデント代表です。1965年2月福岡県生まれ。熊本県八代市の高校卒業後、京都市の立命館大学経済学部(ほとんど軽音学部でした)を卒業後、京都・大阪にて歯科器材メーカー卸に3年ほど勤務、1990年11月より八代市に帰って歯科器材ディーラー業務・経営に携わり、2001年12月にアワデントを起業しました。主な仕事はODMLの企画運営と各種歯科学術研修会の支援などです。