北山補綴研究会主催
2006.12京都 シンポジウムレポート
2006.12,3 in 京都 web-report


2006年12月3日、京都にて歴史的なイベントが開催されました。
日本を代表する歯科技工士、桑田正博先生、接着歯学の雄、伊藤和雄助教授、
フリーランス歯科衛生士草分けの岩切明美先生を京都にお迎えし、茂野啓示先生がコーディネイト。
医歯薬出版名編集長の柳与志晴氏の司会のもと、緊張感あふれるシンポジウムでした。
このページではその模様を写真で簡単にレポートいたします。

募集用の案内はこちらこちらをご覧ください(PDF)

 

1年以上の準備期間を経て、ついにその日がやってきました。京都大学の京大会館には全国から多くの参加者が詰めかけています。冬の京都はすがすがしい空気で歴史的なシンポジウムを祝うかのようです。まずは医歯薬出版の柳与志晴氏の挨拶と司会でスタートいたしました。

 
 
トップバッターはもちろん桑田正博先生。DVDビデオを交えながら、近代歯科医療の黎明期にいかにしてPFMを生み出したか、というまるでプロジェクトXのような物語が展開されました。そしてそこから現在の歯科医療の問題点に対する鋭い指摘や、本来あるべき歯科医療とは何か、という示唆が提示されました。右の写真は次に登場した昭和大学歯学部助教授の伊藤和雄先生。独特の語り口で従来正しいとされてきた接着歯学に対し、もっと臨床的な立場からアプローチすべきであるとの主張を述べられ、会場の多くの臨床家たちをうなずかせておられました。  
 
3番目に登場したのはフリーランス歯科衛生士の草分け的存在、岩切明美先生。歯科衛生士がプロフェッショナルとして修復物を長期的にメインテナンスするためのノウハウと技術、考え方を惜しげもなく披露いただきました。会場の歯科医師たちもあらためて聞くハイジニストの厳しい世界に食い入るように聞き入っておられました。  
 
今回は多くの歯科メーカーさんにも展示ご協力をいただきました。会場の都合で隣の部屋での展示となりましたが、4名の講演の合間や食事時に熱心にご説明いただきました。心より感謝いたします。そして最後は4名の講師のパネルディスカッション。柳氏の進行でそれぞれの観点から未来の修復治療に対して多くの議論が交わされました。会場の先生方の臨床は確実に明日から変わることでしょう。今回は茂野先生のご指導でこのように大きなイベントのお手伝いをさせていただきましたこと、たいへん光栄に感じております。あらためてお礼申し上げます。  

文責: 粟津貴昭


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