第8期KOCセミナー 2009 in 熊本
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第1回4月18日(土)、19日(日) 基礎資料収集・イニシャルプレパレーション

毎年春とともに訪れるKOCの第1回講義、今年も14名の受講生が集まりました。今年は特に広島県から鹿児島県まで例年よりも広い範囲からご参加いただくことになりました。ほとんどが受講生からのご紹介ということで、KOCの考えるベーシックの大切さが伝わってきたのではないかと喜んでいます。左は川崎歯科研修室に集まった受講生。意外な顔見知りにばったり、なんてことも楽しい自己紹介の後、有吉講師よりこのコースの目指すところについてのオリエンテーションが行われました。歯科医師として知るべきこと、歯科医院として、あるいは複数の医療機関がチームとして行うべきことなどが語られました。右の写真は恒例の食事会。すぐ近所の「紅蘭亭」の様子です。今年は30台前半の受講生が多く、事務局の私はすっかり年配組になってしまいました。こういうところにも8年間の歴史を感じてしまいます(^_^;)

明けて日曜日は、会場を熊本県歯科医師会館4Fホールに移し、歯科衛生士の同伴も加えてのセミオープンスタイル。晴天の休日にもかかわらず多くのプロフェッショナルが集い、レントゲンの撮影、口腔内写真撮影、各種検査や石膏模型の作り方など、多くのテーマをビデオや実習を通じて学んでいただきました。次回までには基礎資料採得の宿題が出され、わからない方には右の写真のように相互実習もおこない、時間いっぱいまで熱心に研修していただきました。

■第2回5月17日(日) 咬合

今年のKOC第2回は新型インフルエンザ騒ぎのさなかに開催されました。西日本各地からの受講生を迎える本セミナーも他人事ではなく、スタート時間までにその様な話題が絶えることはありませんでした。さて今回は日曜日一日のスケジュールです。14名のみなさんに有吉先生から咬合についての捉え方、歯科医師としてどのように対処すべきかといった全体像が語られました。次に、各自の口腔内石膏模型を実際に分析する実習を行い、より現実的な診査診断について学んでいただきました。

いつものレストランbunzoでのランチの後は、宿題のチェック。前回以降、レントゲン写真や口腔内写真を持ち寄り、有吉先生と井上先生にチェックしてもらいます。例年よりもレベルが高いなあといいつつも、撮影角度や露出補正などについて細かなアドバイスが続きました。右の写真は以前の卒業生にケースプレゼンテーションを実演していただいた模様です。たまたまオブザーバー参加さたのですが、症例相談のスライドをお持ちでしたので、こんな感じにまとめるといいですよ、という意味で急遽演台に上がっていただきました。今回もバラエティに富んだセミナーとなりました。

■第3回6月28日 (日) ペリオ・エンド

今回で有吉先生の講義はひとまず終了となります。炎症のコントロールをテーマに、歯周病とエンドについてかなり突っ込んだお話をしていただきました。左の写真はお昼ご飯の様子です。いつものBUNZOにて。右の写真は食後に行った講師による咬合採得の実習です。実際に患者さんの立場に立つことで、より正しい下顎の市を位置を体験していただくことができました。次回からはいよいよ実習となります。メイン講師が川崎先生に代わります。

■第4回7月25日(土)、26日(日) 歯周外科実習

第4回からは講師が川崎俊明先生にスイッチし、実習中心のプログラムとなります。また、土日のスケジュールに戻りますので、懇親会ももちろんセット。土曜日はまず川崎先生による歯周外科にかんする細かなプレゼンテーションが行われ、ラバーダムを用いた縫合実習も行いました。右の写真は居酒屋にて開催した懇親会の模様です。4月以来の開催ということで、みなさん大いに盛り上がりました。
日曜日は朝からひたすら、豚の下顎を使っての歯周外科実習となりました。真夏ですので研修室をカンカンに冷やしての実習。患者さんでは練習できないさまざまなテクニックを思い存分ご体験いただきました。きっと明日からの臨床に多くのバリエーションが加わったことでしょう。

■第5回8月22日(土)、23日(日) 支台歯形成実習

8月、お盆明けの川崎歯科では支台歯形成の実習が始まりました。支台歯形成がいかに重要か、そのためのポイントは何か、といった講義が行われ、その後研修会場から歩いてすぐの居酒屋にて楽しい懇親会と相成りました。明日の実習のことは忘れてひたすら。

日曜日の早朝、元気に集まったみなさんでニッシン模型を利用した形成の実習がスタート。講師やインストラクターの丁寧な指導を元に、少しでも理想的な形態に近づくよう、何度も練習していただきました。3次元の形態をしっかりイメージしていただくことで、補綴物のグレードが一気にアップすることだと思います。

■第6回9月26日(日)、27日(日) 支台歯形成実習2 新しい治療・コースまとめ

さて、長いようで短かった半年間、いよいよ今月が最終回となります。今回は土曜日が川崎先生、日曜日が有吉先生の講義という予定です。まず土曜日は前回の実習以降に出された形成の宿題のチェックから。続いて模型を利用してプロビジョナルレストレーションの製作実習を行いました。右の写真はお昼休みの後に行った川崎歯科医院の診療室見学の一コマです。5階特診室でマイクロスコープやシロナユニットをご披露いただきました。
その後、今回で最後となる打ち上げ。4月の懇親会と同じ紅蘭亭にて開催しました。私は残念ながら頸椎を痛めてしまい途中退場・・・でも写真を見る限りとても良い宴会となったみたいですね。右の写真からは日曜日の様子です。有吉先生が講師として再び教壇に立ち、ベーシックのまとめと、さらにその先に見えてくるアドバンス、審美やインプラントについての講演が行われました。

お昼からは、半年前に撮ってきてもらった口腔内写真やレントゲン写真と、今回新たに取り直してもらったフィルムを見較べて、いかにテクニックが進歩したかを確認してもらいました。KOCのメインコンセプトは、日常臨床のすべてのシーンで規格性のある資料を採得し、データベースとして活用していただくことです。みなさん合格点をいただき、さらに細かなポイントも指導いただきました。右の写真は最後に修了証授与を行い、全員で撮影した集合写真。今回で8回目となったKOC、卒業生は優に100人を超えてきました。来年もまた同じ時期に開催します。ぜひオブザーバーとしてみなさんが再び相まみえ、新しい受講生とともに各地で臨床のグレードアップを実践いただければと思います。

今回もみなさんのサポートで素晴らしいコースが成功しました。川崎、有吉両講師、井上、椿インストラクターはもとより、川崎歯科医院スタッフのみなさま、UKデンタルの寺崎さん、福田さん、オーラルケアの上坂さん、器材ご提供いただいた株式会社松風さん、トクヤマデンタルさん、ジーシーさんをはじめとする各メーカーの皆さん、美味しいお昼ご飯をご用意いただいたbunzoのみなさん・・・そしてもちろん受講生の皆さん、本当にありがとうございました。



文責:KOC事務局 粟津貴昭/OURDNET


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