第3期KOCセミナー 2004 in 熊本
写真レポート


第1回4月24(土)、25(日) 基礎資料収集イニシャルプレパレーション

今回で第3期を迎えるKOCセミナー。今年は全日程を土日の1.5日とし、これまでにない内容の充実を図りました。まず、初日の土曜日は受講生だけを川崎デンタルオフィスの研修室に集めて、コースオリエンテーション。お互いの自己紹介を行った後、講師の有吉先生から基本的な事項に関する質問が繰り出されました。意外に答えられないものだ、という事実をきちんとわきまえた上でコースに臨んで欲しい、とまずは厳しいジャブ。
その夜は近くの中華料理店で懇親会を開催しました。二人の講師がそれぞれ挨拶した後は、ひたすら食べて飲んで。昨年までのコース受講生からの紹介の方が多いせいか、すぐに打ち解けて場が盛り上がりました。日曜日は朝から熊本県歯科医師会館のホールで受講生の勤務する歯科衛生士などを加えての総論を行いました。これはこれから受講していただく先生方が何を学び、何をしようとしているのかを院内で共有していただき、ぜひバックアップしてもらいたいという思いと、ぺリオやカリエスはチームとして対処してかなければ絶対に克服できないというKOCの基本コンセプトを伝えるためです。

第2回5月22(土)、23(日) エンド・咬合

さて、早くも一月がたち、5月の末に第2回セミナーが開催されました。メイン講師は第1回に引き続き有吉洋先生。先生が示しているファイルの通り、このセミナーは豊富な配布資料が魅力です。パソコンによるパワーポイントの重要なファイルはすべてカラープリントして手元に届けられています。
今回はエンドと咬合についての講義が主体です。しかし、右写真のように講義と言っても実際にはプリントにバイオロジックウイズスの絵を描かされたり、受講生も大変です。
日曜日のお昼は近所のイタリアンレストラン「ブンゾー」で。わずか1時間ですが、食事中も質問が飛び交います。また、講義の中では聞けないスタッフ教育や経営に関する話題もたくさんでていました。右の写真はバイト採得実習の様子。このようにただ講義だけではなくどんどんカラダを動かすセミナーです。

第3回6月26(土)、27(日) ペリオ・咬合論

第3回も有吉先生によるぺリオと咬合に関するセミナー。何度も机の前に集まってはデモや実習を繰り返しました。講義のほとんどはパワーポイントとデジタルビデオによって行われるのですが、ここぞ、という部分はやはり生で体験して体得してもらう・・・KOCのしつこさが現れる場面です。
土曜の夜は・・・楽しい宴会、そして二次会。それぞれの家庭の平和のため、周到な画像処理をさせていただきました(笑)。ちなみに宴会の参加は強制ではございません。右上下の写真、受講生の顔つきが明らかに4月とは変わってきています。みな、目が真剣になり、少しだけ自信もつけて来られたようです。

第4回7月24(土)、25(日) 歯周外科実習

前半3回の有吉先生コースを終わり、ここからは川崎俊明先生にメイン講師をバトンタッチ。いよいよ実習コースとなります。今回は歯周外科の実習。土曜日はまず大きな自家製模型でスーチャリングの基本を学び、特製ラバーダムシートで縫合実習を行ってもらいました。オーラルケアの上坂さんのご好意で全員分の拡大鏡をご用意くださり、みな、マイクロスコープのテクニックも同時に吸収していただけました。
気の済むまで何度も縫合する先生方。実は翌日日曜日は実際のブタの下顎を使ってのフラップオペの実習を行ったのですが、残念ながら写真がございませんで・・・まあけっしてフォトジェニックなものではございませんのでお許しください(^.^)

第5回10月02(土)、03(日) 支台歯形成実習

さて、最終回は前回から2ヶ月間を空けて10月のはじめに開催いたしました。土曜日は支台歯形成の講義。夜は打ち上げ、ということで初回と同じ中華料理店に集まっての賑やかな食事会となりました。右の写真は日曜日。皆さん痛飲の疲れもなく、元気に模型実習がスタートしました。
わずかな時間でしたが、支台歯形成の重要なポイントを頭で理解し、かたちをイメージし、それを実現する、というベーシックな技術を学んでいただきました。川崎講師による執拗な(笑)チェックで14名の皆さんを激励し、3人のインストラクターによる優しく丁寧な指導で粉塵をものともせずに皆さん頑張っていただきました。最後に修了証書をお渡しし、集合写真。さあ次は来年2月のセカンドミーティングで再会いたしましょう!本当に半年間お疲れ様でした!

今回の研修会は4月〜10月の5ヶ月コースです(8,9月はお休み)。
1回目だけは熊本県歯科医師会館大ホールでオープン形式、2回目以降は川崎歯科医院研修室での勉強会、
さらに7月、10月は実習セミナーという構成になっています。

文責:KOC事務局 粟津貴昭/OURDNET