21世紀を迎え歯科医師数増加とともに、歯科医療の需要と供給のバランスが崩壊し、戦国時代到来といわれてます。
しかし本当に崩れているのでしょうか?何が崩れているのでしょうか?そのために我々各歯科医は、経営を成り立たすための何を必要とされているのでしょうか?
歯科医療は残念なことに特殊サービス業と位置付けされています。保険医療という特殊なルールのなかで点数評価が少ないと愚痴を溢しながら少ない国の予算を取りあっている状況の中、何を意識改革しなければならないのでしょうか?サービス時間を増やすことでしょうか?それともサービス内容の充実なのでしょうか?どのような具体策を考えて実行に移すべきかに皆が苦慮しています。
たまたま父も歯科医で、私が学生時代に言われた言葉を思い出しました。「いいか、何を根拠に審美歯科だ、金属床だ、メタルボンドだ、インプラントと我々が設計し装着したものがどれだけの寿命を持つ?たかだか数年だろう。ピラミッドや万里の長城を考えてごらん。何千年も前の構造物がちゃんと残っているだろう。ものの本質をしっかり見極める必要があるのだよ」私が取りかかろうとしている仕事にカウンターパンチをもらった気がしました。また「動物は人を裏切ったり、騙したりしないよ。人間世界は汚い面が多すぎるね。ええ格好すんな。人間なんや。裸になれ!」って言われた些細な言葉の重みを感じてきました。
医療技術は確かに進歩していますが、20年前父の執筆により四国新聞でシリーズ掲載されていた歯の110番を読んでみて、基本的原則は何ら不変である事を再認識し、何を意識改革すべきかのヒントとなりました。
このたびアワズデンタルのご協力により、シリーズにてご紹介の機会を頂き感謝しています。