乳歯が完成して1年後の3歳児の口の中がどんなようすかご存じですか?
乳歯が2歳で生えそろって、たった1年後に、なんと驚くなかれ、3歳児の90%がムシ歯にかかっていると報告されています。2歳児から3歳にかけてわずか1年間にムシ歯は急激にふえるのです。
この話をお母さん方に聞かせても、平気な顔をして、「本当に困ってしまいますわネェ」と、まるで他人ごとみたいに答え、「私の言うことなど、ちっとも聞いてくれませんのよ、先生からよく注意して下さい」とコボスお母さん方に「いったい全体、だれの子供なんですか」と尋ねたくなります。
まれには、子供の片手にチョコレートを持たせて、「いい子だから、先生に治療してもらってから食べましょうネ」というのに至っては浜の真砂子はつきるとも世にムシ歯の絶えることはあるまじ≠ニ嘆かざるを得ません。
神奈川県では、歯科医師会と母親たちが一緒になって、無糖化運動を実施していると聞いています。
2歳児や3歳児がムシ歯にかかっても、その責任は彼らには全くありません。彼らの健康管理もお菓子を与えることも、刷掃指導も、みんな社会の大人たち、親たちの責任です。