身につく≠ニか滋養になる≠ニか、私たちは昔から、個体の健康の増進になる食べものと、そうでないものを経験的に知っています。
現代ではそれを栄養素と呼び、タンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルが五大栄養素であることは、広く常識として知られています。ところで、それらの栄養素が個体にどのように働きかけるのか?そのメカニズムについてはあまり理解されていません。
これを自動車に例えてみると、ボデーとシャーシー(骨格)を作るのがタンパク質であり、自動車が走るためのエネルギー(ガソリン)が炭水化物と脂肪にあたり、それぞれの臓器が順調に働くための潤滑油がビタミンとミネラルということになります。
そこで、一般的な私たち日本人の食生活を考えてみると、まずタンパク質をたくさんとって、強じんなボデーやシャーシーを作ることが大切なはずですが、炭水化物(ガソリン)に重点をおき、胃に満腹感を与える米(主食)を中心にした食生活がまだまだ多く、そのために、ムシ歯が多発し、糖尿病、肝硬変等の病気に多くかかっているのが現状です。
主食の概念を再考することがまず大切でしょう。