私たちが毎日摂取している糖分は、砂糖の外にまだまだあります。炭水化物(米、麦、パン、粉)も口の中に入ると唾(だ)液と乳酸菌の働きで糖分に変化するのです。日本人の食生活は戦後変化したといわれています。だが、米を主食とする食生活に変わりはありません。糖分の摂取量は米飯に含まれている糖分だけでも十分なのです。
ところがその上に、甘味飲料水とか菓子、コーヒー、紅茶などと余分に糖分を取っているのが現状です。戦前にくらべると1日に10倍以上の糖分を摂取していることになります。
話は余談になりますが、最近、子供の肥満児が多くなったのも糖分の取り過ぎが原因で、そのために高血圧だとか糖尿病など、戦前の子供には見られなかった成人病が多くなっています。
人間の唾液は普通の状態では中性ですが、アメ玉1個食べてまた元の中性に復するのに30分から40分かかります。その間、唾液は酸性を示します。
こう考えてきますと、私たちは砂糖づけの中で毎日生活しているようなものです。