NHKの世論調査の中で、患者側が求める歯科医師像の答えの中によく説明をしてくれる先生を求める声が多かったように記憶しています。
医師として歯科医師は謙虚にこの意見を参考にしなければなりませんが、アンケートですからそれだけでは不備な感じもします。これに肉づけをしてみますと、まず患者の悩みをよく聞いてくれる先生でなければならないと思います。その次に世論が求めているような悩みに対する的確な説明であり、それから医療行為(技術)にすぐれている歯科医師が理想でしょう。
注意すべきことは「言葉巧みに・・・」と一般的に言われるように説明は単に言葉であって、医療の前の段階であるということです。「医療行為そのものは、科学の実践であって、科学に言葉は必要がない」と極論する学者さえもいます。
要は、医師と患者の間に信頼関係があることが望ましい姿です。信頼関係を作るためには智行一致=B科学を実践する姿が理想の歯科医師像といえるでしょう。