昭和23年、占領軍の行政指導により、“歯科衛生士法”が施行され、昭和25年“歯科衛生士”が誕生しました。
当初、数校の短期大学が開校になり、衛生士の養成にあたりましたが、現在では、ほとんどの県に県立か歯科医師会立の歯科衛生士学校が開設されています。
香川県歯科医師会も、昭和43年、技工士学校とともに歯科衛生士学校を開校し、その養成にあたっています。
歯科衛生士(ハイジニスト)は、歯科医と協力して、ムシ歯の予防、刷掃指導、歯石除去、栄養その他食事の取り方などを具体的に指導することを目的にしています。
すでに巣立ったこれらの衛生士が、ムシ歯の予防に特に力を入れて歯科医療に従事していますが、現行の保険制度では、予防処置に対してなんらの保証もありません。
ニュージーランドではすべての小学校に歯科衛生士をおき、ムシ歯予防の指導や簡単な処置にあたっているそうです。それにくらべて日本のムシ歯予防の行政は6月4日を中心に、わずか1週間のお祭り騒ぎでチョン。予防に関するかぎりまだまだ“夜明け前”といえましょう。