でんたる銀次郎の「I Just Wanna Say "YEAH"」

No.4 2000.11.16
 「俺はデビルマンが好きだぁー。の巻き」

 debilmanデビルマンと言っても、TVアニメのデビルマンではない。少年マガジンに連載された永井 豪の「デビルマン」がすきなのだ。あの「幻魔大戦」や「ウルフガイ シリーズ」で有名な平井和正に「デビルマンという漫画はミカエル降臨の際の"黙示録"となるだろう」とまで言わせてしまった作品。

 何故、あの漫画が"黙示録"となるのか。
それは、混沌としてゆくこれからの時代を、迷いながらも生き抜いていこうとするための指針が示されているからではないだろうか。
 特に、あの作品の後半の加速度的ストーリーの展開と、その中で苦悩する主人公「不動 明」の姿は、これからの時代を生きていく私たちの姿を現しているような気がする。だからといって、最後は俺たちの下半身がちぎれちゃうってことじゃないよ。読んだことのある人だったらわかりますよね。

 ただ、なぜ今回この漫画をテーマにしたかというと、前回の銀次郎Vol.3に書いた「この業界すべての人たちが生き残っていく術は存在するのだろうか」という自らの問いに対する答えの糸口があるような気がするのです。

 otis結論からいわせてもらうと、この業界すべての人たちが生き残っていく術など存在しないよ。だからと言って、弱いものがすべて淘汰されるわけではなく、おそらく、強い者に吸収されていくだろう。そして、その傾向はもうすでに表面化していているし、さらに進化していく。その流れの行き着く先は、俺のような者には想像もつかないけど、気分的にはオーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」ってかんじかな。

 あの漫画に示されている結末は、弱い人間は自滅し、自分だけが生き延びようとして魔女狩りに手を染めた者たちは、デビルマンの怒りの炎によって燃え尽きる。

 そして最後に残ったのは 特殊な能力を身に付けた 悪魔とデビルマンであった。

 「言いたいことを自由に書いていい」ということで始めたこのコーナー。3回くらいでネタ切れするかと自分では思っていたけど、次々と言いたいことが出てくる。

 ただ、私のような なんの取り柄も無い平凡な歯科業界人には、言いたい事はあっても、その答えまで辿り付くことは、なかなか難しい。
 また、辿り着いたとしても、その答えが正しいのかどうか判断することもできないし。
それでも こんなコラムに週に100件以上のアクセスがあるという。

 デビルマンは 悪魔と戦うために、テレパシーを使い仲間を集めようとする。最近、私はこのコラムを通じて、私よりも進んだ意識を持った人や似たような悩みを抱えた人と出会えないだろうか?と思い始めている。

 たぶん、それは甘い考えだ、と思う。自分の問題は自分で解決するしかない。
しかし、それが業界全体が抱えている問題であるなら、個人の力だけで解決するのはむずかしいだろう。

 今日はもうこのくらいにしておこう。

Vol.5では、多くのテクニシャンが抱えている問題をとりあげよう。それでは

次回は「バイトのトラブルに対して技工士から何が言えるのか」の巻。



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