SJCDの基本コンセプトである「診断用のWaxUpから治療ゴールの設定」という流れは、トップダウントリートメントを行うにあたって欠かせないものである。治療咬合を与える全額症例においては、当院でもスタンダードな流れとして確立されている。
ただし、治療ゴールが明確になったとしても、そこにたどり着くまでの自分の治療技術がおぼつかないものであっては、目標としていたゴールとはかけ離れた治療結果となってしまうのは言うまでもない。
今回、初診時には思いもよらなかった患者の発病や、自分の手技の未熟さから、最終補綴の設計を変更せざるおえなかった症例を見ていただき、そこから学んだことを自分の反省点として考察いたしますので、先生方のご指導を仰ぎたいと思います。