【熊本S.J.C.D.例会 抄録】第47回
演 題 50年経過症例を目指して〜歯科医師は天職〜
演者名 添島正和
日 付 2004年5月11日
key word
1. Precision Diagnosis
2. Sequential Treatment Plan
3. Therapeutic Occlusion
抄 録
先日、思いがけなく、治療を終了した患者さんから治療の御礼にと、私とスタッフ総勢15名が食事の招待を受け、歯科医師冥利につきる時間を過ごさせてもらった。
ご存知のように、我々歯科医師の仕事は予防の他に、むし歯や歯周病で崩壊した土台をしっかり固め、元々あった歯と歯ぐきの状態に回復することである。
しかし、最近は、歯科も例外ではなく、E・B・M(根拠に基づいた医療)の重要性が間われる時代になってきた。その為に、旧態依然とした治療から脱皮して、最新の技術の取得とテクノロジーの導入が生涯に渡って必要となってくる。このことが、歯科が生涯研修といわれる所以である。
又、医院の医療理念をパートナー(歯科技工士、歯科衛生士、受付)と共有し、患者さんの利益になる最新の歯科医療を実践し、それが患者さんに受け入れられ評価された時ほど、私が『歯科医師は天職』を実践することはない。しかしながら、その事を継続、維持していく為には、正確な診査・診断と病態をマクロ的・ミクロ的に詳細に観察する眼を養う必要があるといラのが、臨床30年で得た結論である。
50年の経過症例発表を目指して、さらに研鎖を積み、微力ながらより社会に貢献する仕事ができたらと考える毎日の一端を発表させていただきます。