【熊本S.J.C.D.例会 抄録】第41回
【熊本S.J.C.D.例会 抄録】
演 題 私のチームアプローチ
演者名 有吉 洋
日 付 2003年9月30日
key word
1. 包括歯科医療
2. チームアプローチ
3. インターディシプリナリー
抄 録
日本の歯科界にて包括歯科医療、インターディシプリナリーなどの言葉が使われるようになって久しい。
歯科治療のより良い予後安定のために、一般歯科臨床において矯正治療を必要とする症例の比率は、私個人の診断力の向上(?)と共に年々増えている。
私の臨床において、十数年前より自己の矯正能力限界を超える症例に関しては、依頼(現在まで数十症例)によりそれなりのアプローチをしてきた。
その経験から「チームアプローチ」と一言で奇麗事ではかたづけられない多くの問題点に遭遇した。
主な問題点として、1.臨床用語の非共有化+統一見解の無さ 2.互換性のない資料、分析基準、及び診断 3.下顎位の設定の相違 等である。
また、最近のインプラント適応症の拡大及びコンセプト変化(トップダウン トリートメント)により、パラデンタルスタッフも含め、より煩雑なチームアプローチを必要とするようになった。
今回、ここ1、2年、矯正専門医であるDr.犬童と「GP+矯正医に共通の明確な治療目標の設定、行程、治療ゴール」を求め、もがいている症例を供覧したい。