【熊本S.J.C.D.例会 抄録】第37回
【熊本S.J.C.D.例会 抄録】
演 題 インプラント治療前後の顎位の変化に関する検討
演者名 吉永 修
日 付 2003年5月27日
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抄 録
私たちは日常臨床においてインプラント治療を数多く導入しているが、インプラント治療が欠損補綴であることを忘れてはならない。欠損補綴をおこなううえで考えなければならないことは、顎関節の状態、COとCRのズレ、咬合高径、軟組織(筋肉・歯肉)との調和、機能(咀嚼、嚥下、発音)、審美などがある。これらを回復する一つのオプションとしてインプラント治療があるにもかかわらず、インプラント治療のみが一人歩きをしているように感じられる。インプラントのための治療ではなく、総合的に診査・診断をおこなったうえで患者の失われたものを総合的に回復させ、満足させることこそが私たちの目指すべき医療であると私は考えている。
今回、インプラント治療を応用することにより顎関節の可動域が大きくなったケースと、当医院でインプラント治療をおこなった患者の術前・術後の顎位の変化について検討し、広島・宮崎のインプラント学会で発表したので、熊本SJCDの先生方にも是非みていただき意見を聞かせて欲しい。