【熊本S.J.C.D.例会 抄録】第34回A
演 題 総義歯問題点への対応(Occlusal surfaceを中心に)
演者名 添島正和
日 付 2003年2月25日
keyword
- 基礎資料の収集
- プロブレム・リスト
- 咬合診断
- 再評価
抄録
無歯顎患者に機能、審美性を兼ね備えた総義歯を装着して社会復帰(リハビリテーション)させた時の喜びは、私達歯科医にとって大変大きいものです。
しかし、逆に難症例にぶつかり、患者様の期待が大きすぎ結果が思わしくない場合は、患者様との信頼関係にひびが入り良いコミュニケーションが得られなくなります。
一口に総義歯と言っても、色々なバリエーションがあり、それぞれのケースに応じてテクニックを使いわけて対応していく必要があります。総義歯の色々な講習会に出席してテクニックを覚え、それを患者様に実践しても、結果が悪ければ患者様に満足を与えることは出来ません。基本に忠実に個人トレーを作り、長時間かけて、筋圧形成ならびに機能印象を行って作成した義歯が、いざ装着時に落ちてしまう経験をお持ちの先生は多いのではないでしょうか。 また、総義歯ほど結果がシビアに出て患者様の評価が分かれるものはありません。
保険医である私にとって、時間がかかり、複雑なテクニック(特に印象法)は、いくら良い方法であっても臨床に取り入れられませんでした。
私は誰にでも出来て容易に少ない時間と労力で最大の効果をあげることを目標に総義歯の省力化を行ってきました。
今回、咬合にフォーカスをあて症例を発表させていただきます。先生方の御意見、御指導をよろしくお願いいたします。