【熊本S.J.C.D.例会 抄録】第23回A
演題:カッパートレーを用いた精密印象法について
演者名 津田佳輝
日 付 2002年2月26日
key Word
- キャストカッパー個歯トレー
- ポリサルファイド系印象材
- 脱水縮合反応
抄録
私達が毎日行っている臨床において石膏模型を用いた間接法は、現在の歯科界において最も一般的であるし、これからも揺るぎなき地位を保っていくものと思われます。しかし安易な印象、石膏模型作製などを行うと、口腔内とは全く異なった「型」で最終補綴物作製を余儀なくされているのも事実であります。補綴物作製を行うにあたり、幾多の行程を積み重ねていきますが、それらは誤差の積み重ねと言い換えることもできます。とりわけ、口腔内の陰型記録の印象に寸法変化、変形があれば、スタートの段階からアウトなのであります。
当院では3年前より、精密な印象を採得するために、銅合金を鋳造したカッパートレー(キャストカッパー個歯トレー)を用いた印象法を行っています。
そこで、今回は当院で日常行っているカッパートレー印象法の特にトレー製作法、症例を発表させていただき、私共の考えを述べさせていただきたいと思います。先生方のご意見、ご指導宜しくお願い申し上げます。