【熊本S.J.C.D.例会 抄録】第13回C
演 題 補綴科との連携
軟組織(プロファイルの変化)を読む
演者名 犬童寛治
日 付 2001年2月27日
key Word
1)インターディシプリナリー
2)成人矯正
3)顔貌の変化
抄録
近年インターディシプリナリーを、矯正学会でも重要視されるようになりました。1つの分野だけで行う歯科治療から専門分野チーム医療による患者へのアプローチでなければ、複雑な歯科領域(顎顔面も含めた)の問題を修復的な手段でのみ解決しようとし、患者の主訴を満足できない結果を招きかねません。例えば、歯科医が根本的な問題よりむしろ症状だけの治療を行うならば、審美性、安定性、機能性、歯周病学的の何かを見落とす事になるかもしれないということです。
当院においても、顔貌の変化を主訴で来院される成人患者が増えてきましたが、補綴科でいわれる咬合再構成いわゆる治療咬合の必要性がある患者が多く、1つの限られた分野だけでの治療は困難であり、これまで多くの疑問を消化しないまま今日に至っている状況です。
今回、臨床において(矯正治療+補綴治療)の必要性を報告し何故このように至ったのか、またその診断の根拠を考察し、今後補綴科との連携のありかたについて私の考えを述べさせて頂きます。今後のためにも諸先生方のご意見、ご指導を頂けますよう宜しくお願いします。