【熊本S.J.C.D.例会 抄録】第9回B
演 題 臼歯部崩壊に伴う咬合再構成
診査診断
演者名 清水幹広
日 付 2000年9月26日
key Word
1)診断
2)最終補綴設計
3)咬合治療
顎運動の解剖学的コントロールと生理的コントロールとを十分調和させ、生理的許容範囲で再構成する咬合様式
4)潜在的病的咬合
自覚症状は無いが問題を内在するため、治療を行うことによりそれが引き金となり、歯の疼痛および噛み合せの不備、顎関節などに症状を発現する事がある。
抄録
S.J.C.D.研修会を卒業し9ヶ月が経ちました。山崎先生をはじめ多くの先生方の症例を見ると、あまりにもシンプルで奇麗なので、自分にでも直ぐに出来るのでは・・・と錯覚しそうでした。しかし、実際、正しい診断に対しての治療ゴール、それに伴う基本に忠実なステップができることが最重要課題だと痛切に感じました。
今回の症例は、修復歯科学の学際的分類、class3オクルーザル・リコンストラクションと診断しましたが、はたしてそのことが正しいかどうか疑問に感じています。それが正しいとした場合、治療のゴールを具体的な形で明確にするための診査診断をどのように行えばよいのか、またそれに伴う治療順序である1)顎位の安定2)バーチカルストップ3)アンテリアガイダンス4)神経筋機構の調和、についてどのようにステップアップしていくべきか、などについて試行錯誤しながら現在に至っています。
今後の治療方針を再確認するために、諸先輩、諸先生方のご意見ご指導を頂きたいと思います。よろしくお願いします。