2016年6月20日月曜日、今日からまた独身、そして大雨始まる
昨夜のライブ大騒ぎから一夜明けてもまだ疲れが残っていまして、いつまでも若くないのかと思いつつも気合いで起き上がりました。酔いすぎてどうやって帰ったのかあんまり覚えてないのですけど妻の運転で高速飛ばして帰ってたようです。10時過ぎ、妻を熊本空港までお見送り。実家に戻るというのでしばらくまた独身生活が始まるのでした。家に戻って大人しく仕事しながらやはり居眠りしたり、夕方からは昨夜撮影された動画をちょこっと編集したり。16時過ぎ、iPhoneから聞き慣れない音がでっかく鳴り響きいたい何ごとかと画面を見ると大雨の緊急速報なのでした。20時過ぎ近所のスーパーで半額になった弁当を買ってきて食べてたら突如大雨が降り始め、これまたシャレにならないレベルの豪雨に。何よりも雷がすごくてこりゃまた被害が出ないと良いけど思いながらもぐっすり早寝してしまいました。
2016年6月21日火曜日、銀行業務、スキャン仕事など
目を覚ますと雨はだいぶ小降りになっててしばらくすると上がりまして、今のうちにと柴男社長と散歩へ。近くの健軍川は夜の間は相当水位が上がっていたようですがそれもだいぶ引いてました。自宅がもう少しこの川に近かったらやっぱり怖かったのかなあとか思いつつ。スキャンニング作業や銀行業務をこなしつつ久々ジムへも。夜はなぜかHuluで懐かしのテレビシリーズ「ミラーマン」を見はじめてしまってつい夜更かし。外はまたしても大雨と雷雨が続いている。
2016年6月22日水曜日、喫茶店で大量仕事
朝起きても雨はまだがんがん降っている。届いた新聞を見るとついに死者まで出たようだ。いったいどこまで熊本の受難は続くんだろう。お昼過ぎにようやく雨が上がったのですかさず散歩へ。公園には選挙カーが停まってて演説してました。そうか今日は参議院選挙の公示日か。しっかりこの震災を利用しようとしている候補者の演説が聞こえてきて、なんかそれは違うんじゃないかって気がしたのでイヤフォンで塞ぎました。数年前に読んだ「ショック・ドクトリン」という本を思い出したからです。ずっと家にいるのも飽きてきたのでジムの後は喫茶店に入ってしばし仕事や読書を。無料Wi-Fi使えるようになってすっかり気に入ってる岡川珈琲店でした。夜家に戻ってテレビ見てたらまた大雨が。
2016年6月23日木曜日、ラーメン食べてお腹壊す
朝食に続きお昼も自宅で食べようと即席ラーメンにあまってる野菜や玉子ぶっこんで食べたら不覚にもお腹を壊してしまったようで午後を棒に振ってしまうのでした。もうずっと調子悪くて腹巻きに使い捨てカイロ貼って横になってるだけでまったく仕事できず。夕方目が覚めたのでiPadのAmazonプライム動画でジェームス・ブラウンの映画みてちょっとだけ元気でました。
2016年6月24日金曜日、ガストで原稿仕上げたり
目が覚めてもまだお腹の調子悪くてよっぽどなもの食べたのかなあと考えるも思い当たる節もなく。11時過ぎまで寝込んでてお昼前にようやく近所を散歩するほど回復、家に戻ってテレビ付けるとイギリス国民投票がまさかのEU離脱賛成へとのニュース。相変わらず大雨警報も出ているのでもともと小さなテレビの画面はさらに狭くなっているのでした。震災以降ずっと熊本のテレビ画面は虐められっぱなし。しばらく作業した後、東区役所へ。息子がパスポート延長するのに戸籍が必要だったのですが区役所はまだまだ罹災証明を取りに来る人などで大混雑、今日も新潟市から応援に来てくれている公務員さんなどが整理を手伝ってました。新潟も地震経験してるわけで、日本の中でなんとなく被災者仲間みたいな繋がりができているのかもしれない気がしました。
お昼は戸島のガストへ。月末までに仕上げなければいけない原稿があったのでGoogleドキュメントにざっと書いてみました。最大1500文字で、と入れてたのにできたら3111文字に。どうやって削ろうか。大雨の中、ドラッグストアでレトルトのお粥買って家へ。少しでもお腹を温めようと熱めのお風呂沸かして長風呂してると外はいよいよ大嵐の様相に。お風呂ではiPadのKindleで漫画「いちえふ3巻」を読了し、寝室では寝つくまでと思ってHuluで「インディペンス・デイ2014」を見はじめたら下らなくてつい最後まで見てしまいました。
2016年6月25日土曜日、またもお腹壊して
朝ご飯作って食べたらまたお腹を壊してしまいまして。どうも皿洗いとか生ゴミの管理に問題ある気がしてそうだよな、皿洗った直後にその手で生野菜ちぎってサラダつくったりしてるからなあ、と気づいたけども時既に遅し。土曜日もぐったりしてしまいそう。気合いを入れねばと無理してジムへ。いよいよヘロヘロになり果てて自宅に戻り、独身生活の友、Huluで映画226を見る。昭和史に関してはいろんな本を読んできたつもりだけど、こうした映画を観ると断片的な知識が繋がっていく感じがして面白い。もちろんドラマを見て歴史がわかった気がするのは危険だけど。夜はとても冷えてきたようで箪笥からパジャマを引っ張り出して暖かくして寝ることに。
2016年6月26日日曜日、ひたすらインプットの休日でした
今日は完全オフ日ということで家に籠もって読書三昧することにしました。まずは先週日曜日の高知復路から読み始めた「福島第一原発廃炉図鑑」を読了するのに実に5時間。400ページ越えの大作、十分な読み応えでした。続いてはKindleで「日本会議の研究」に3時間。ちょっと昭和な文体につい引き込まれ。夜は映画ってことでHuluで「12モンキーズ」に2時間。お腹の調子もだいぶ戻って来まして来週は仕事に完全復帰できそうです。。
<今週読んだ本>
- 福島第一原発廃炉図鑑(開沼博 編)
- 熊本に住んでいる僕にとって311とは前の前の大戦争、つまり第一次世界大戦みたいな感覚で捉え始めてる気がしている。でも本当はまだ終戦していなくて、それは原発の廃炉が完了した時点ではじめて講和条約が結ばれるからなのかもしれない。かつての戦争反対を唱えた人たちの中には「実は戦争は終わっていないしこれからも終わることはない」とか「戦争は非人道的ゆえにたとえ敗戦処理であってもけっして関わってはならない」「戦争を仕事にする軍隊に属する人間はみな穢れている」といった主張をする者が多くいたことを僕は知っている。いま原発問題においてもその歴史が繰り返されつつある気がする。この図鑑を読みながらむかし読んだ軍隊や武器を詳説した図鑑みたいだと思えてきた。できるだけ頭をニュートラルにして、正義感やべき論を頭から追い出して現実に直面するプロたちの話や最前線に生きる人たちの話を読むって感じだ。原発に賛成の人も、反対の人も、こういった現実を常にアップデートしながら論じないとどんどん空虚で観念的になってしまうのは昔の戦争を巡る議論と同じだと感じた。ところで開沼氏の本は3冊目。今作でも彼は怒っている。文面はできるだけ穏やかにと努めているけど端々に苛立ちと怒りを感じる。でも双方の怒りが収まるときにもう一つの廃炉(社会的な)が終わるのかもしれないって気がした。
- 日本会議の研究 (菅野完)
- 熊本はどういうわけか日本会議の人たちと出会う確率が高い。よく繁華街でチラシを巻いている。その主張を読むかぎり僕には荒唐無稽でアナクロ的でちょっとカルト気味だって気がしていたのでできるだけ避けていたけど、この本を読んでいてその感触の由来がわかった気がした。かつての学生運動を引きずっている人たちの影響がまだしっかり残っていたからかと。僕の通った大学は80年代にしては珍しく左翼団体が元気だった。たまに話を聞くとみなロボットのように誰かの言葉を繰り返しては他人の意見を封じることしかしてなかった。そう躾けられてたのだろう。自分の考えをもっていそうにない感じがして気味が悪かった。その後オウム事件が起きてますます「所属する団体の言い分を頭から信じて疑わない人」への気色悪さが増した。実際の本会議がどうなのか僕は知らないけどこの本に書かれている歴史が本当だとすればそんな昭和な雰囲気にはあまり近づきたくない。ところでこの本の文体も昭和的だ。ちょっとB級ドキュメンタリールポっぽいのだ。それが演出なのかどうか分からない。
- いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3) (竜田一人)
- 2巻までは読んでたんだけど、廃炉図鑑みたら3巻も出ているらしいとのことで今回もKindleで読んだ。もし機会があればオンサイトを見てみたいと思う。良いとか悪いとか別にして、ものすごく興味あるのだ。熊本城をなんども見上げてしまうのと同じ感情なのかもしれない。
<今週観た映画>
- ジェームス・ブラウン〜最高の魂を持つ男(hulu)
- 去年の夏に映画館で見たのだけど、久々観たらいろいろ発見があった。この作品でいちばん好きなシーンは、子供時代のJBが白人らの前での見世物として目隠し集団ボクシングさせられるところだ。殴られてぶっ倒れたJBが見たのは白人向けのラグタイムジャズを演奏する黒人バンドが突然立ち上がってSuper Badのリフを始める妄想だった。退屈なパーティ音楽が同じ楽器編成なのにいきなりだらけた人間たちの心を突き刺す強烈なリフの繰り返しになる。ただ5度の和音を単純に並べているだけなのにその場の空気を歪ませ弾ませ立ち上がれ、殴れ、勝ち取れ、ひれ伏させろと告発する。なんど見ても鳥肌がたつ。
- 226(hulu)
- 2.26事件を豪華キャストで描く大作邦画。当時の宣伝を覚えいてるけどみることはなかった。単純に映画としても面白いけど、当時のエリートたちがどのような正義感、言葉遣い、上下関係、国家観をもっていたのだろうなんて思いながらみるとなお興味深い。
- インディペンデンス・デイ2014(hulu)
- いわゆるデリバティブなB級映画として突っ走る感じが逆に好感持てて最後まで見てしまう。アメリカ人ってこういうので喜んじゃうかーって。日本のかつての帝国軍人とあんまり変わらない気さえした。みたことないけど某新興宗教が作ってる右翼映画もきっとこんなノリなんだろうなあとは思った。
- 12モンキーズ(hulu)
- 95年か96年に八代市の第一映画で見たと思うので実に20年ぶりに見直したことになる。当時意味不明だったシーンも今なら理解できたりして、たしかに見る年齢、年代によって映画って変わるもんだなあと。この数年後にブラピはファイトクラブを演じ、ブルースウィリスはなんども時間旅行をする羽目になったわけで、そんな観点からも楽しめた。