正月明けから体調万全とは言えなかったのですが、雪国歩行体験が響いたのか週末まで寝込んでしまいました。
2016年1月25日月曜日、山形から仙台へ。朝5時に目を覚ますと山形駅前は完璧な真っ白。せっかくここまできたらこんな景色も見とかなきゃなどなんとなく得した気もしまして気持ちよく荷物をまとめてホテルの無料おにぎりを頬張りながら仙台行きのバスに並ぶ。まだ7時前だというのに満車で一台待つほどの人気路線なのです。「明日は大雪らしいからバスよりJRの方が確実かなあ」と昨夜地元民に尋ねたところ「とんでもない、バスが絶対に確実」との情報だったわけですが、案の定この930円のバスは補助席を使うほどの混雑でした。窓の外の雪景色に目を奪われながら時間通り約1時間で仙台市内に到着、こちらも雪景色。地下鉄に乗り換えそこから目指すユーザー事業所まで2kmほど根性入れて歩きなさいとiPhoneのGoogleマップ大先生が。流しのタクシーも見当たらないため歩きスマホ+革靴で新雪の歩道を歩くという修行が始まりました。これ何のアトラクションですかと呻きつつ下半身ガチガチでずるずるしながらひたすら歩きました。
初めて訪れる事業所で30分ほど使い方の説明を終えたあとはまた違うルートでバス停まで1km近く歩き、20分ほど待つとようやくチェーンをガラガラ響かせる市営バスに乗ってホテルに到着しました。でもまだチェックインできないというので隣接するスタバでこの日誌を書いたり名刺の整理をしたり。
夕方のアポにもバスで行こうと駅で並んでいたのですがなぜか乗れずにタクシーで。新規訪問となりましたが昨晩の電話のおかげで1時間以上しっかりお話しすることができました。帰りこそはバスで、と停留所に20分ほど並んでたら完全に身体が凍りました。仙台駅でバスを降り目的の飲み屋さんまで700m歩く頃にはすっかり雪国仕様のステップになってた・・・はずですけどビールで乾杯しお銚子を転がす頃にはもう足元フラフラ、久々にアニキたちと飲み散らかした仙台の夜でございました。
2016年1月26日火曜日、仙台〜熊本へ出勤。さすがに疲れが出たのか目が覚めると8時過ぎ、それにしても窓の外は真っ暗なのでさすが東北だなあと感心したのですがカーテンを開ければ隣の壁がそびえ立っていただけでした。朝食を食べた後部屋でひとしきり仕事、チェックアウト後は国分町から仙台駅まで徒歩。昨夜とは打って変わって暖かい日差しと空気が路上の雪を溶かしていました。仙台空港についたらちょうどお昼時だったのでそうだまだ牛タン食べてなかったっけとなぜか蕎麦屋で牛タン。ほどなく伊丹便に導かれ、今日も窓の下に拡がる雄大な日本アルプスの景色を愛でつつ読書してたら大阪、短い乗換時間で今度は熊本空港へ。
熊本空港からは迎えに来てくれた妻の車で自宅に戻り、着替えて今度は添島歯科クリニックで開かれる今年最初の熊本SJCD例会へ。今日は3題の症例発表です。写真を取ったり抄録をネットにアップしたりして公式ページの活動報告やFacebookページを更新したり皆さんに事務局からの案内をお伝えするのが僕の仕事なのです。そのまま懇親会へと移動、久々に瓢六(寿司屋)にて皆さんと症例についての続きや7月の高知合同例会などについて盛り上がりましたが、僕はひたすらウーロン茶で頑張って家に戻ったらもう水曜日でした。なんと長い一日。
2016年1月27日水曜日、なんか調子悪い。珍しく遅くまで目が覚めず、起きたらもう9時回ってました。そのままキッチンにパソコン広げて仕事を始めたのですが気がつけば寝落ちしているのです。たっぷり8時間は寝たはずなんですけど。お昼食べた後横になったらなんと3時間も寝てました。夕方から仕事場に上がって2時間ほど仕事したのですけどどうにも調子が上がらず、晩ご飯食べたらそのままベッドへ・・・
2016年1月28日木曜日、デスクワーク。ようやく疲れも取れたはず、と朝からひたすらODMLの文書を整理してアップしたりあちこちにメールを飛ばしたり写真の整理をしたりとデスクワーク三昧でした。夕方テレビをつけたら甘利大臣の辞任会見でした。考えてみたらしばらくは毎年首相の辞任会見を見せられてたのでなんか久しぶりって気がしました。それもどうかと思いつつ。今日もまた夕食を食べお風呂に入ると同時にアイスノン抱えて熟睡モードへ。喉がひりひりするので布マスク着用です。
2016年1月29日金曜日、完全にダウン。いよいよ熱っぽくなってきて咳も出始めたのでこれはまずい、週末で完治させなければと一切の仕事を放棄し風邪薬飲んで寝倒すことに決定。日ごろあまり薬を飲まないせいかパブロン一発で豪快な眠気に誘われ、アイスノンが温まるたびに目を覚まして交換する以外はひたすら寝てました。腰が痛くなるくらいに。メールや電話の仕事はベッドの中のiPhoneだけでどうにか細々続けていけるのは幸か不幸かわかんないです。
2016年1月30日土曜日、だいぶ良くなって来ました。集中して休んだおかげで朝にはだいぶ楽になってまして、ちょっとだけと柴男社長と散歩に。4日ぶりに外出したら気温が緩んでて春の香りまで漂っていたのには驚きました。新築中のお向かいさんには基礎が立ち上がってるし。それにしても思った以上に両足が前進しないのにも驚きました。まだ全快ではないようです。ところが新しいバンドの大将から「明日の夜、初練習だから11曲コピーしてきてね〜」との電話、あちゃーと思いつつギターの弦を張り替えて恐る恐る練習し始めたのですが、まあよいリハビリになったみたいです。
2016年1月31日日曜日、完全復活!。朝目を覚ますとほぼ全快。ちょっと長めの散歩に出かけたのですがいつもと変わらぬ調子で気持ちよく歩けました。午前中はギターのフレーズコピーと練習に専念。夕方は今週ずっとKindleで読んでいたヘルマン・ヘッセの「車輪の下」上下巻を読了して気分は100年前の少年に成りきってましたけど、さあ元気を出してとクルマにギターとアンプを積み込み、北熊本にあるアワーハウスへ。20年ぶりくらいにやってきたスタジオで初顔合わせのオジサマたちと2時間11曲、しっかり音合わせをしたのでした。
<先週読んだ本>
- 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活 (高野秀行)〜高野さんの本はあまりに面白いのでコンプリート目指して見つけたら入手するようにしてるんだけどこれはKindle日替わりセールで。震災直後の2011年、日本に住む外国人たちのコミュニティを尋ねる連載。やたらと外国人を批難したり軽蔑したりする発言に溢れている2016年に4年前のレポートを読むとなんだか不思議な居心地の良さが漂ってくる。最後に著者が書いている下記文章はまったくその通りだと思う。
“これから日本が外国の人たちにとって、もっともっと住みやすい国になることを祈って止まない。なぜなら、そういう国は明るく気さくであるはずで、日本人にとっても住みやすいはずだからだ。”
- 車輪の下(上)・車輪の下(下) ヘルマン・ヘッセ〜中学生の頃の必読書だった気がするけどだからこそ未読のまま人生を終えるはずだったが、TBSラジオの企画を通して読んでみようかなとKindleで一気読了。100年前の少年たちの姿を通してパブリックとプライベートとの関係や個の確立に関する当時の大激変を体感することができた。現代における自分探しとは真逆の問題かもしれないけど誰もが認める答えが出ていないという点では同じ根源だと思った。
<先週観た映画>
- 人類滅亡 -LIFE AFTER PEOPLE-(hulu)なんとなく見はじめたけど途中で寝てしまった。10年ほど前に読んだ人類が消えた世界 というの映像版みたいな感じかなと思ったけどそこまでではないみたいでテレビの啓発シリーズって感じで。