2017年6月19日月曜日、淡々と仕事しながら独身生活
5時には目が覚めたので散歩したり朝食作って食べたりゴミ出ししたり。今週いっぱいは独身男なのです。午前中は先週末の合宿関係の残務処理に集中。午後、歯科医院を回って借りていた機材を返したり忘れ物を届けたり、その後久々のスポーツジムでいろいろリセット。
夕方は毎週月曜日恒例のODMLウィークリーメルマガを配信。テレビをつけると安倍首相が何やら会見開いてましたが、なんだかすっかり悪人顔になってしまってて驚きました。育ちの良い人っていろいろがすぐ顔に出ると思うのです。明らかに何か無理して生活している顔なんだなあ。僕もああいう顔して暮らしてた時期があるのでそのへんよくわかる気がする。変なプライドなんか棄ててしまい「あー悪かったな、ゴメンおれバカだよ、こういうの似合わないんだよ、できねえんだよ!」って一度言ってみるとすっきりいろいろ良い方向に回り出すんじゃないかなと思うんだけど、一国の首相にまでなるとそういうわけにもいかんのでしょう。
すっかり遅い時間になったのでほか弁屋さんでガパオライス買ってきまして、その後深夜までギター片手に週末ライブの独習に励んだのでした。
2017年6月20日火曜日、玄関ドアが回復!リハーサル後大分で震度5だとか
今朝も6時に散歩、朝食、朝からギターおさらいの続き。最近の柴男社長は2時間おきにオシッコを要求するので妻が帰ってくるまで今週いっぱい1階のキッチンで仕事することにしました。基本的にパソコン1台とネットさえあればどこでも仕事できるのです。というわけでお昼はファミレスに出かけてそのままそこで仕事することに。かといって長時間家を空けると柴男が可哀相なので2時間ほどで帰宅し、またもオシッコへ。そうこうするうち木工屋さんが2人でやってきて最近ガリガリと地面をこするようになって半分くらいしか開かなくなっていた玄関ドアを修理してくれました。てっきり地震の影響で家全体が歪んでいるせいだとばかり思い込んでましたが、幸いそんな大きなことでもなく蝶番の調整で修復できてほっとしました。まるで長年の顎関節症から開放された患者さんみたいに何度もドアを開け閉めして喜んでしまいました。
夜は今夜もリハーサル。17時半から23時ちかくまで17曲をみっちりと。これまでテレキャスターとレスポールという2本のギターを持ち込み、曲によって弾きわけるつもりだったのですが、本番はテレキャス1本で演奏することに決めました。理由は狭いステージに大勢のメンバーが立つのでとてももう1本ギターを置いておくスペースがないってことですが、まあ何ごともシンプルがベストってことで。エフェクター類にしても今回は一切利用せず持ち込みアンプにテレキャスを直接突っ込んで全曲やり遂げることにしました。
さて解散後、雨の中を運転して家に戻ったのですが何やら大分で震度5の地震があったとのこと、まったく気がつかなかったけどどうやら運転中だったみたい。
2017年6月21日水曜日、半額総菜生活
今日もお散歩に出ると塀の上にカタツムリを見つけ嬉しくなって写真撮ってしまいました。いや別に好きってことでもないんですが。梅雨っぽいかなと。今日もキッチンで仕事しながら2時間おきにショート散歩、銀行、ジムと細かくあちこち出かけたりして過ごしました。夜は近くのスーパーで半額になった総菜買い集めてビールで流し込み、22時過ぎたらもう眠くなって就寝というなんとも健康的なんだかそうでないのか分からない6月中旬の1日でした。
2017年6月22日木曜日、FB乗っ取り事件、ミーティング企画書、最後のリハーサル
今日も早起きしてルーティン。朝食後仕事しながらFacebook覗いてたらいかにも乗っ取られた風のメッセージが届くではありませんか。ほっとくのも可哀相だからとe-mailしたところすぐに電話が掛かってきたので対処法を調べながら指南したところどうやら変更されたパスワードを再設定することができたとのこと、本件ではあちこちから連絡届いたりしてちょっとした騒ぎとなりました。世の中には悪い人がいるもんですねえ。
午後は11月に東京で考えているODMLユーザーミーティングの企画書づくりに精を出しました。各地でのミーティングは続けてますが全国規模での開催は2010年以来となります。まずは会場と日時を設定し、調整や企画を立ち上げねば、と自分で自分に企画書を書く作業。これけっこうやってます。頭の中をまとめて実際の行動に移すためには1枚の紙にまとめるのがもっとも有効なのです、僕には。
夜はいよいよ今日で最後となるライブリハーサル。数えてみたら全部で9回のリハーサルとなりました。昨年は20回超えてたので少ないようなそれでも多いような・・・そのあたりはバンドに対する考え方によって違うのでしょうが、僕にとっては少ない方かもしれません。バンドの演奏って「守破離」みたいなところがあるといつも思います。この場合の師匠は「ネタ曲」です。最初は楽譜に起こすなどして忠実に演奏を再現することに集中し、それをバンドで合わせる作業の「守」ですが、徐々に「実際には演奏できない」「時代に合わない」「ノリが違う」などの理由で原曲に手を入れアレンジしていく「破」となりまして、そのうち目をつぶってても弾けるようになりメンバーのプレイほとんどを聴き取れる状態になっ
てからは自らの感性に身を委ねて自由に演奏できる「離」となるわけです。などとえらそうに書いてみても実際そんな状態にまで持っていけることは滅多にないんですが。
2017年6月23日金曜日、ミーティングに続いて夜の街
早起きして昨夜の通しリハを録音した音源をMacのGarageBandに取り込み、曲部分だけを繋いだファイルを作ってみたら演奏時間が1時間20分になることが判明。これならMCいれて2時間弱だろうから1ステージで乗り切れそう。でも途中トイレに行きたくなったらどうしよう、なんて。お昼過ぎ歯科医院で打合せ後、ファミレスでランチ食べながらちょっと仕事の続き、家に戻るとテレキャスの弦を張り替えながらネットみてたら前川元文科相事務次官の会見を生中継してたのでぼーっとみてました。その後は夜のミーティングに向けて議案を整理したり。
夜は繁華街にある歯科医院に出かけ、1時間ばかりミーティングを進行。終了後食事に行きましょうってことで近くのやきとり屋さん「おにくの大将」でビール、その後二次会付き合ってくれってんでちょっと高級そうなクラブへ。クルマで来てたので代行運転で家に戻り、柴男シッコさせてたらもう午前1時、今日で僕の独身生活も終わりだ。
2017年6月24日土曜日、Sound Unlimited Live で17曲を演奏
9時過ぎ、ふと思いついてそれまでCapo=1のKey in Dで練習してきた明日に架ける橋をCapo=3のKey in Cで演奏した方がそれっぽいかなあと朝になって奏法を変えることにし、1時間ばかりコード進行を憶える練習を。Dで憶えてしまってるからどうも混乱していけない。でもなんとなく響き的にはこっちかなあと変えることに。
そんなこんなで妻が帰ってきました。おたがい1週間程度いなくなることはへっちゃらなので特に感慨もなく僕は練習を続け、ステージ用の服装を適当に選び、ギター抱えてバス停へ。15時からサウンドチェックなのです。ところがなぜか僕の財布にはSuicaがない。いったいどこへ消えたんだ?と探しまくるけどない。しかも財布には1万円と5000円札しかなくて運賃用の小銭は見当たらない。降車時に「すみません、小銭ないです」と申告したらしばらく逡巡したあと運転手さん、もう今日は良いです、降りてください、てなことになりました。ロッカーの格好してたからかなあ。
さて会場のCIB(キーブ)についたら器材セッティングしてサウンドチェック、リハ。朝から大雨だったけどどうやら夜になるにつれ晴れそうな空模様にひと安心。僕らのあとは対バンのリハーサルとなりましたが、八代のバンドVSOPで実はいつもは僕がギター弾いてたりしてまして、でも今回は両方で演奏するのは無理ってことで今回は観客側に立つことに。知ってるメンバーに知ってる曲ばかりなのでどうも他人事には見えず。そういえばそろそろ山鹿で去年から僕が参加してるTHE HEATの演奏が始まるはずで、それも今回出られずに残念な思いをしてるのでした。いやー売れっ子は辛い(なんちゃって
18時をすぎるころからお客さんがどんどんやってきて僕ら大量のメンバーは座るところなく店の玄関前でうろうろと明らかに商売の邪魔を。近くの居酒屋で飲んでいた妻のバンドメンバーも出来上がって乱入、税理士さんやいろんなバンドの知り合いも続々と集まり始め、去年このバンドに出た時は回り知らない人ばかりでとても緊張したけど1年経つと知り合いばっかりってのも面白いもんだなあ、これもある種の地震の影響かもなあ、なんて。
対バンの演奏が終わり、いよいよ僕らM.M.Connectionの出番。17曲にわたる演奏を4分半ダイジェストにしてみた動画です↓ iPhoneでの撮影は妻。
セットリストも大公開↓
* You Keep Me Hangin’ On * THE ROSE * I Love You More Than You’ll Ever Know * You’ve Made Me So Very Happy * The Long and Winding Road * 明日に架ける橋 * 青い影 * DESPERADO * Rainy Night In Georgia * Superstition * What’s Goin’ On * Try a Little Tenderness * Stand By Me * I Feel Good * Man’s Man’s World * Hey Jude * My Way |
今回はそんなにギターソロなど派手な場面はなかったのですが、割と前方に立っていたこともあってボーカル以上に目立ってしまったかもです。客席もそうでしたがステージ上も人間だらけで可動スペースは1mくらい。ギター1本のエフェクター無しで正解でした。スタートから1時間45分、ほとんど休みなしで演奏しまくっておりました。トイレのことなど忘れる勢いで。終演したのはもう22時過ぎ、さすがにお客さんも疲れたのか終了と同時に皆さん会場を後にしていきましたが、僕らはこれからここで打ち上げってことで演奏者に関係者も含めての大宴会。格別のビールとなりました。今回初めて演奏した仲間たちや以前からよく知っているみなさんと何だかんだと語り合い、気がつけばもう1時半。そろそろ電池切れだ・・・とギターと重たいアンプを担いで妻とタクシーに乗り、柴男の待つ自宅に戻ったのでありました。最初はどうなることかと心配だったSoul Unlimited企画、終わってみればまた忘れられない楽しいイベントになりました。
2017年6月25日日曜日、脱力しひたすら読書で過ごす日曜日
というわけで本日は完全にダウンです。そういえば昨日の撤収時にアンプのスピーカーコーンを破いてしまったのでした。カバーを外してマイクを立てたのですが、帰り際カバーをつけようとしてうっかり・・・ネットで修復方法を探したりしたけど、今のところ音色も変わらないようだからしばらくこのままにしとこうかなあ。
テレビをつけると長野で震度5強の地震があったみたいで、そういえば昨夜のバンド、昨年のステージを終えて打ち上げした翌日が熊本前震だったのでした。まあ関連性なんてないと思うけど。長野すみません。
一方で熊本地方は大雨警報が出てて、テレビ画面はなんだか去年の本震翌日みたいな雰囲気に。災害に付きまとわれる21世紀の日本、て感じです。
今日は散歩以外あまり家を出ることもなく、ここのところほとんど読書できてなかったので読みかけの本3冊を読了したり、家でカレー味の豚しゃぶやったりと心静かに過ごしたのであります。
<今週読んだ本>
- 久々に沖縄に出張に出かけ、ジュンク堂書店で探した19世紀初頭の紀行文。これがダントツに面白い。まるでSFなのである。恒星間宇宙船にのった地球人とどこかの宇宙人とのファーストコンタクト物として充分に読めてしまうのである。教科書で学んだ欧米列強はとにかく傲慢でアジアを植民地にしようと力で攻め立ててきたってイメージだけど、この本を読む限りはそんな感じはほとんどしない。確かに現代とはまるで違う他国に対する態度も見受けられるけど、それでもきちんと相手に対する敬意を持っているし、武力だけでなくトップ同士の交渉や民間同士の交流で目的を達成しようという気概を感じさせてくれたりもする。
誰の言葉か忘れたけど「歴史小説で歴史を学ぶバカ」というのはけっこう的を射ていると思う。作り込まれたエンターテインメントももちろん参考になるけど、この手の一次資料を手にするともう圧倒的なリアル感に病みつきになってしまいそうだしそれでいて読む前とその後ではニュースに対する態度が少し変わってくる(目線が複眼になる)気がするのでお勧めです。
- ツイッターのタイムラインでよく見かけて気になっていたのでAmazonで買い物した際についで買いしてみた。あちこちの出張に持って行って時間のあるときに読んだがなかなか興味深い章が多かった。特に浮き世の義理で動員されたケント・ギルバートの講演会を聞きながらその現場でWGIPに関する章を読んだりして、なんて実地感のある読書だろうと感心したり。
日本の国民全体が右傾化している段階にはないが、一部の動きはちょっとヤバイ段階に来ている、というのが素直な読後感だ。僕の感覚だけど、日本の右傾化もアメリカのトランプ現象と同じくバックラッシュ、反動なのだと思う。特に大きく関わっているのは民主党政権時代に起きた天災と原発事故への反動ではないか。青臭い正義を唱えたところで現実を変えることはできなかった、やはりパワーが必要なのだ、現実を見よ、武力だ、国家への忠誠だ、といったどこか原始的で男性的かつ偏差値の低そうな絵面(by 岡崎体育)が幅を利かせている気がする。どこか捻くれたマッチョイズムだ。もう一つ、国民の多くが金持ち二世みたいな発想に陥っている結果ではないかとも思う。
なぜ僕らは国を守ろうとするのか。それは守るに値する価値があると信じているからだ。それは現状を失うことに対する恐怖とワンセットだ。今日本に暮らす日本人の多くは「この素晴らしい国の財産は自分たちが築き上げたものではなく、過去から引き継いだものだ」という少しだけ後ろめたい感覚を共有しているのではなかろうか。全員が二世経営者や二世政治家みたいなものだ。周囲に与えるほどの富を持てた時期は平和なボンボンとして楽しく暮らせていたのだが、いつしかその富を使い尽くし、隣国に圧倒されそうになったとき「富の正統性」みたいな概念にしがみつき、なんとしてでも自分たちこそがこの富を守る義務と責任と権利があるのだと信じ込んでいる。もちろん日本にも貧しい人たちは沢山いるが、それでも他国の貧困よりも日本の方がまだましだという感覚が外国人排除に手を貸してしまう。そんなねじまがった気持ちが昨今の何でもクールジャパンや外国人排除の発想に繋がっているのではとずっと考えていた。
本書を読んであながち間違ってもないかなとまた気分を暗くした。確実な解決案は今の財産なんて二束三文で売り渡したり使い尽くしたりして、さっさといちから自分たちで新しい富を創り出すことではないかと僕は信じている。
- 本作もいつものテイストで賢いんだか違うんだかわからないテンポで進んでいくのだけど、ほんと面白い。ある種の人たちにはまるで理想郷のように持ち上げられるブータンだけど、かなり綿密に作り込まれた人工的な国であること、幸福感の裏側に徹底した贅沢への忌避感がありそうなことなど、僕の世代(著者と同年だけど)にはかつての中華人民共和国の文化大革命、あるいはカンボジアのポルポトなんてのを思い出してしまったりするのだけど、ブータンは温厚な国民性と小さな規模、過酷な自然が寄与したのか絶妙なバランスで徹底した共産主義と過酷な資本主義グローバリゼーションの中間点を漂っている気がする。行ったことないけど。そういえば僕も初めてインドに行ったとき、あ、ここは遠い未来の日本かもしれないって思ったことがあったっけ。
Takaaki Awazu
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