2017年5月1日月曜日、金沢、福井と訪問して夜は合同例会準備ミーティング
昨日から金沢駅前に泊まっているわけですが、例によって朝から雨模様です。どうして出先ではこんなに雨ばかりなのでしょう。駅前から路線バスに乗って本日訪問する一社目、バスを降りた瞬間土砂降り状態、ずぶ濡れでの訪問となりました。月初の月曜朝から敏腕セールスに集まっていただき45分ほどたいへん有用なミーティングを持つことができました。帰りはタクシーを呼んでもらいいったんホテルで忘れ物補充してまた金沢駅。次の予定は福井市内なのですが時間に余裕があるので特急列車ではなく普通列車でノンビリ移動しました。途中僕の名字と同じ名前の駅で停車し、おもわずあたりを見渡すのですがさすがに似た顔は発見できませんでした。まあ関係ないのでしょうね。
金沢駅ではSuicaを使って乗車したのですが福井県の駅はどこも対応してないみたいで、下車した小さなローカル駅では朴訥な駅員さんと二人して右往左往。なかなか面白い体験でした。この駅から会社まで1.5kmほどあるのですが、雨も上がったので歩くことにしました。熊本と同じような風景が続きますがときおり違う点を見つけたりするのがなかなか面白いのです。幹線道路で見つけたマクドナルドで軽くハンバーガーを買い、時間通りに二軒目へ。社長さんらとついつい長話になってしまい気がつけば次の予定に間に合うかどうかの瀬戸際でした。クルマで福井駅まで送ってもらいギリギリ乗車、今度は特急使って金沢駅に戻りました。
金沢駅からタクシーで歯科医院に移動、19時半から地元スタディグループの理事会に参加しました。来年7月に予定されている合同例会について過去の実績、今後の準備の進め方など1時間ほどプレゼン。その後近くの居酒屋にてお食事飲酒となりました。ホテルまで送っていただき今宵のお仕事終了。この感じなら本番までスムーズに準備していけそうだと確信しました。
2017年5月2日火曜日、説明会のあとは近江町市場、羽田経由で熊本に戻る
とても簡素でシンプルなホテルの無料朝食、ホテル名がリズム&ブルースなんだからそんなもんか。今日も路線バスで取引先訪問だ、とバス停に行くとどういうわけか長蛇の列なのでした。連休だからかな。歩いても2kmないし、とまたしても歩くことに。天気が良いので気分は連休気分です。2年ぶりに訪問したディーラーさんの朝礼にて20分あまり最新の機能を説明後、社長さんと業界話など。
さてこれで今回のお仕事はすべて完了であります。夕方の小松空港までちょっと時間が余っているので少しは観光気分に浸ろうかなと歩いて近くの近江市場へ。そろそろお昼時ということもあり食事できるお店(特に回転寿司系)には長蛇の列でした。歩いてるだけでも楽しいのでスマホ片手にうろうろ。
20年くらい前にはじめて来たときはこんな観光地って感じはぜんぜんなかった記憶があるんですが、やっぱり新幹線効果とかインバウンドとかいろいろ影響しているのかななんて考えてるといよいよお腹空いてきたのでちょっと奮発して回らないお寿司屋さんに入ってみました。ちょっと待たされてカウンター、2,500円のお寿司を堪能しました。僕は生エビにアレルギーがアルらしく、エビを他のに変更してと伝えたのですが食べながら壁の料金表を見ると明らかにエビより安いネタになっているではないか、と若干憤慨しつつでもまあ美味しかったからいいか。
金沢駅から空港バスで小松空港へ。まだまだ時間があるので展望台にあがって白山連峰を眺めたり待合室で居眠りしてるうちに羽田行きの搭乗時刻に。小松空港を飛び立つと眼下に越前の海岸線と日本海が見えてなかなか爽快でした。読書してるうちに羽田空港、熊本便に乗り換えて夜の熊本空港へ着陸。迎えに来てくれた妻と羽田で買ったお土産で夕食。
2017年5月3日憲法記念日、世間的には今日から大型連休、八代でバンドリハーサルなど
今日からいよいよゴールデンウィークだそうです。といっても我が家はあまり関係ないというか、電話の掛かってこない休みの日に集中して仕事したり平日にジム行ってたりするのであまり実感はないのです。それでも散歩してるとなんとなく空気が休みっぽい感じがします。去年の今ごろは地震の影響で近くの学校はすべて休校してたので毎日こんな空気だったことを思い出しました。
今週末に八代で演奏する機会がありまして今日は一回限りの事前リハーサルってことでクルマに乗って八代へ。13時から16時くらいまでの3時間、10曲をざっくり仕上げました。気心の知れたメンバーでたいていの曲は何度も演奏しているので進行の確認とかコーラスの練習とか、主にそんな感じです。帰りは高速道路利用せずに国道でのんびり帰宅。晩ご飯作りたくないという妻と近所の中華料理でささっと麻婆豆腐、ここのところ飲みっぱなしの僕は自らハンドルキーパー。
2017年5月4日みどりの日、田中一村伝記よんで夜は別のバンドのリハーサル、夜は東北客人と家呑み
今日も祝日、でもなぜか朝早く目覚めてしまってキッチンに置いてあった文庫本「神を描いた男・田中一村」を読み始めてしまい、読み終わるころには午前中が終わってました。お昼過ぎ、妻の友人が仙台空港→福岡空港→空港バスにて到着。ちょこっと挨拶したらもう観光案内に出かけるというのでまた消えていきました。まったく妻の交友関係は僕の何倍も広い。残された僕は近所を散歩したり、ギターを抱えて来月末のライブ練習したり。
19時からアワーハウスにて3度目となるリハーサル、今回はいつものテレキャスターに加えて新しいレスポール、昨年買ったエレガットを持ち込んでいろいろ試してみました。夜は妻とその友人が飲んだくれて帰ってきたので僕も加わって家で二次会。この家に興味があるというので建設当時の写真を振り返りながら遅くまで語らいました。
2017年5月5日こどもの日、曲作りにハマりモスバーガーで読書、夜はまたも家呑み
8時に散歩にいくとなかなか連休にふさわしい晴天になっておりました。妻と友人はまだまだ寝ているようで戻って朝食作って食べてテレビ眺めてたらようやく起きてきました。今日はこれから阿蘇方面にドライブするというのでコペンを貸すことに。さぞや日焼けすることでしょう。家で退屈な僕は去年買ったはずのアコースティックギター用ピックアップを探し出して古いフォークギターに装着。たぶんエレガットよりは次のバンドサウンドに合うんじゃないかなと。ついでにネックの反りを再調整、気持ちよく弾いてたらなんだか変なペコペコした音が・・・よく見たらギターの背板、接着材が剥がれ落ちて分解寸前になってました。15歳から弾いてるからなあ。ガムテープ補修。
iPadに入れてるMusicMemoというアップル製無料アプリがあるのですが、ギター弾きながら適当に歌うとベースやドラムスを自動的にミックスしてくれるという優れものなのです。遊んでるうちに曲の断片が10くらいできてました。死ぬまでに完成することはあるのだろうかと訝りながらも保存。うどんでも食べに行くかと外出ついでにモスバーガーに入り、コーヒー一杯で3時間ほど文庫本の世界にどっぷり。
夜は妻とその友人が帰ってきて今日は本格的な宅飲みだ、と柴犬写真など見せながら今夜も夜半過ぎまで痛飲。
2017年5月6日土曜日、テレビにグアナファトが
連休なんだか仕事日なんだか微妙なポジションの土曜日ですがとりあえず早起き。テレビをつけると「旅サラダ」という番組がメキシコ・グアナファトを紹介すると言うではないですか。すかさず録画状態で待機。はじまってみるとついこないだ行ったばかりの景色がたくさん紹介され、知らなかったお店なんかも出てきてああまた行きたいなあと思うのでした。なかなかよい特集でした。
10時過ぎ、妻の友人がそろそろ帰ります、というのでお見送り。若い女性が大好きな柴男社長もすっかり懐いておりました。ぜひまたおいでくださいな。僕は久々にちょこっとジムへ。帰りがけハードオフとファッション・サンキで明日のステージ衣装など軽く調達、家に戻って来月末の練習してたらどうしてもわからないことがあり、ベースマンにLINEで相談したところいまから来てくれるっていうのでこれは有り難いと二人して1時間ばかり楽器ならして難関イントロ問題を解決(まだ弾けるわけじゃないけど)。共通の知りあいなどもいたりしてなかなか楽しゅうございました。
2017年5月7日日曜日、八代でSoul Express Vol.3に出演、10曲演奏してディスコ大会
今朝も早起きしたので今晩のステージのおさらいをざっと1時間ほど。朝食後はしばらく放置していた3月のメキシコ旅行ブログを更新。ようやくメキシコ最後の夜まで到達しました。お昼前、妻とクルマに乗って八代へ。13時から当日リハってことでここで初めてブラス隊を加えて最終進行がきまりました。さて夕方から本番の20時くらいまでやることがないのでキーボード氏とMusicMemoアプリで遊んだり店番したり賄いピザ食べたりしてましたがそれにも飽きて八代本町アーケード街でも歩いてみることに。大昔、このあたりに住んでいたころは週末になると前に進むのも大変なくらいの混雑でした。自転車は危険なので押して歩くように、と厳しく指導されていたものです。しかし今はどうでしょう。時速30km/hで全力走行してもまったく危険を感じないほどのガラガラ感であります。なんか侘しいなあ・・と歩いていると遠くに見たような人影が。これが中学時代だったら、あ、あれは隣の中学の有名美人じゃないかって流れになるわけですが、なんと酔っ払った妻でした。実家から歩いてくる途中、ファミレスで飲んでいたようです。偶然だねえなんてしばし大騒ぎ。
さて19時過ぎから今年のSoul Expressがスタートしました。鹿児島の有名DJや福岡のDJ、ダンサーなどその筋の悪そうな大人たちが集結してダンスフロアになっております。演奏前なので飲むわけにも行かずただぼけーっとミラーボウルを眺めていたりしたのですがそろそろ出番ってことでフロアに。見知らぬ男に声かけられ、おや、俺もだんだんファンがついてきたのかと話を聞くとなんと25年前に親の会社に勤めていた当時の営業氏でした。お互い老けたわなあなんて言いつつ複雑な心境でステージへ。当時音楽封印してたから意外感あるだろうなあ、なんて。
さて今回も10曲ほど無事に演奏いたしました。ステージに上がると冷静なもので、お、あの客が酒をこぼした、あの客はずっと写真撮ってるな(妻だった)、あの客のノリが良いのでソロはその前に出て行くか、とか。今回はコーラスパートが多かったのでギター弾きながら歌うのもけっこう新鮮でした。<演奏動画1><演奏動画2><演奏動画3>
僕らのあとは去年に引き続いてウディーファンクとセルジオムトウによるファンクパフォーマンス。リハの時にヴォコーダーとトークボックスの違いについて教わりましたが、トークボックス操りながらダンスするウディーファンクめっちゃカッコイイ。ムトウさんも照れ笑いしながらのキメキメが最高でした。去年は地震直後でこれからどうなるのかまだまだ不安な時期だったけど、まったくめげない人間ばかりが集まって馬鹿騒ぎしてるって現実にとても励まされたことを思い出しました。<二人のパフォーマンス1><二人のパフォーマンス2><二人のパフォーマンス3>
<今週読んだ本>
なんだか久しぶりの読書記録です。ぜんぜん読書してなかったわけでなく、いつも平行して何冊も読む癖がついててたまたま今週は読みかけの本を一斉に読み終えた、という感じです。
- ブックオフの送料かせぎに買うのはだいたいカズオ・イシグロってことに僕的にはなってて、何冊か積ん読状態の文庫本がつねに階段の下に置かれている状態になっている。でもふと手に取ってしまうとあっというまに入り込んでしまって旅先にも持参し読み耽るって流れに。これをSF作品と呼ぶのかどうかわからないけど、一人称で進行していくなんともいえない切なさを残す物語だった。映画やドラマにもなったと後で知ったけど、見るのが恐いような気もする。何度かみたディズニーのSF映画「アイランド」とは時期的に近く設定が被ってる気がするけど独立して書かれたのだろうか。
- 奄美大島に旅行すると言って妻が買ってきた本を読んだ。田中一村は仕事で鹿児島に出張した2010年11月に鹿児島市立美術館でその作品に触れ、画集を買ってきて読んでいたので、とても興味深く読むことができた。
昭和の方丈記みたいだと思った。もし鴨長明と実際に会うことがあったらやっぱり変わった人だなあと感じると思うのだけど、田中一村も相当だと思う。でもそういう人からしか出てこない芸術ってのがあるんだなあと思う。妻は奄美大島に一人旅を敢行し、一村の記念館や住み処の後を辿ったらしい。機会があれば僕も出かけてみたいものだ。
- 千里中央の田村書店にて平積みになってたので手に取り、しばらく読まなかったけど連休中暇だったので読み始めた。最初の方はなかなか面白い切り口だったけど、途中から医療批判がはじまり近藤誠医師を絶賛しはじめたりするとなんだこりゃってことなってしまい、斜め読みしはじめるんだけどもう最後までそんな調子で思わず武田邦彦あたりのトンデモ本を読まされてるのかと思った。
著者の本は過去に読んだことがあるが、生物学については面白い内容だったと記憶している。著名になってしまった専門家は常に専門外のことに上から目線で「俺に言わせると」などと言いたくなる誘惑があるんだろうけど、こういう適当なことをさも真実であるかのように語ってしまうとせっかくの専門分野での実績を自ら台無しにしてしまうという分かりやすい症例だなと思いました。実に下らない本を久々に読むことができて幸福でした。
- 著者とはTwitter知りあいで。地震の時にツイッター経由で彼のブログも何度か読んだことがあるけどKindleで本を出したときいてさっそく読んでみた。僕自身は東区に住みながらも幸運が重なってほとんど被害を受けていないのだけど、すぐ近所のマンション住まいで同じように住めなくなった友人や引越を余儀なくされた取引先の話もたくさん聞いていたので、いろいろ思い出しながら読んだ。でも当時のことをかなり忘れてるもんだなあ、というのも実感してしまった。東北の震災なんて今でもリアルに憶えてたりするんだけど、どういうわけか身近な災害に関してはどんどん忘れてしまっているような気がするのだ。だからこうした当時の記録を読み返すのも時には必要かなと思う。ぼくもFBやツイッター、ブログなどあちこちに当時のことを書き散らしているのでいつか読み直さなきゃいけないと思う。いつかそんな気分になれたら。
- メキシコ旅先で読む本がなくなりなんとなく注文。いろんな遺跡を見て2〜3世紀頃の世界に興味を持ったからかもしれない。旅先や飛行機の中、帰国してからも合間に読む感じで細切れに読んだのだけど最後まで興味が途切れず面白く読めた。
現代人の僕らは過去の歴史もつい今の国境線を基準に考えがちだが、国民国家というフレームが出来上がったのはここ数百年のことであって、つまり百年後にはそんな概念も過去のものになっているかもしれないわけで、もっと柔軟に捉える必要があるのだと痛感した。
国境線を消したGoogleEarthを眺めながら過去の交流に思いを馳せるのが良いかも知れない。
本筋とは全く関係ないのだけど、本文中常に「築かれた」が「きずかれた」とひらがな表記だったのは毎回違和感を感じてしまってずっと引っかかってしまった。なにかのこだわりがあるのかもしれないけど。
- 妻が久しぶりにバンドはじめるというのでいくつかバンド関係の古本を調達した中にあった一冊。制作現場の裏話的な話かなと思いきや、作曲やアレンジ、DTP録音術からプロになるためのコンペ応募から心構えにいたるまで幅広い話題の本でした。付属のCDもなかなか面白く。
でも古い人間である僕はふと考えてしまうわけです。J-POPやゲーム音楽といった産業としての構造に深いところまで組み込まれたエンターテインメントはこうして若者たちをすり減らしていくのか、と。情動でも衝動でもなく、ただコンペの企画書と要望書を読み解き、採用されそうな要因を盛り込みながらわずか5日間で曲を作り、詞を書き、録音までパソコンを前にすませて、採用の連絡を待ち続ける若者たちが大勢いるという現実に、おじさんは立ちくらみを憶えるのです。60年代、70年代と若者たちが体制なんか知るもんか、と造りはじめた8ビート、16ビートの行く末がこんなことになっていたなんて。もちろん日本のミュージシャンすべてがそうだってことはないんだろうけど、それでもミュージシャンなら仲間のこうした状況をどう考え、どう行動するんだろう。FM番組を聴くとこんちわー、新しい曲はキャッチーなフレーズを意識して書いてみましたー、と声を合わせてはしゃぐJ-POPグループばかりだ。いったいなんなんだよ、どうしちゃったんだよ、ニッポンのロックは!と古い人間は忘れかけていた衝動に駆られ、そして沈むのであります。
Takaaki Awazu
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