2016年11月14日月曜日、24回目の結婚記念日はいつもの焼き鳥屋さんで
阿蘇神社で結婚式を挙げ、阿蘇プリンスホテルで披露宴を行い、南阿蘇ペンション村のレストラン「ナテュレル」で二次会を企てた27歳の秋から24年も経つわけです。この四半世紀弱の間に阿蘇神社は地震で崩落、プリンスホテルは名前が変わりレストランは閉店してしまいました。それでも僕らは特になんてこともなく元気に過ごせているのでありがたいことです。午前中は組合の忘年会日程アンケートつくったり明日の発送資料をこさえたり。午後はODMLアップデート作業。19時くらいからそわそわしはじめ、暗くなると歩いて僕らが記念日とか誕生日とかに必ず立ち寄るようにしている近所の居酒屋へ。マスターご夫妻に歓待していただきワインやら焼酎やらと焼き鳥ですっかり出来上がっちまいました。また歩いて家に戻ると久々に楽器繰り出して夫婦勝手カラオケ大会を深夜まで。
2016年11月15日火曜日、映画「この世界の片隅に」
朝から一ヶ月後の出張に使う高速バスをネット予約。残席わずかとなってて焦りました。いつもは1ヶ月前から予約なのですが年末は1.5ヶ月前から予約できるらしい。月に一度のメモリコピー発送作業に加えて来週の例会資料の発送とひたすら作業に埋没。郵便物が届き開封するとMVNO業者から先日追加発注したシェアSIMでした。さっそく妻に譲ったiPhone6(SIMフリー)に装着し、回線設定を行うもなぜかずっと圏外のまま・・・説明書をよく読むとSIM到着後2日くらいかかるらしい。そういえば僕のSIMも息子のSIMも届いてすぐには設定してなかったので忘れてました。というわけであと数日はSoftBankのまま使ってもらうことに。
夕方夫婦でバスに乗り、久々の街なかへ。熊本市の誇る劇場denkikanで三日前から封切りされた映画「この世界の片隅に」を観るためです。とにかく前評判が高いのに諸事情で公開館数が限られるとあって、観られるうちに行っておこうということで、さっそく館内に入るとなんと客は僕らも含めて6人だけ。いつもは延々と見せられる予告編もなくいきなり本編が始まりました。そこからの約2時間「こんな映画ありかよ」とつい半年前にシン・ゴジラでもそんなこと言った気がするのですが、とにかく休む日間もなくスクリーンに釘付けとなっておりました。おそらくは日本映画史に残る作品ではないでしょうか。ワイン酒場で軽く飲みながら映画についてやたらと語り合い、帰りのバス社内では原作漫画をKindleでダウンロード、しばらくは80数年前の呉市に片足タイムスリップ状態で過ごしそうです。
2016年11月16日水曜日、八代で近藤房之助ライブ
今日も平穏に仕事やら散歩にかまける水曜日。でもどこか昨日見た映画が引っかかっててちょっとした合間にKindleを開いてしまいそのまましばし埋没するのでした。そういえば週末に控えた演奏の練習もしなきゃ。でも仕事もありますし。夕方、いつもの軽自動車で八代市のレストランバーZへ。20時から近藤房之助のライブがスタート。たぶん学生時代に京都でいちどだけ見たことあった気がするけど定かでない。でも彼の歌と演奏には多いに刺激を受けたし特にアンコールにはソウルを揺さぶられました。この後みんなと飲もうって流れだったのですが僕はクルマで帰らないといけないため今日は飲まずにお店を後にしました。八代からの高速道路、最近は国道や県道ばかり使っていたので気がつかなかったのですけど盛大に災害復旧工事中でした。しばらく下り線を工事していたのでいまは上り線ということかなんて考えてるうちに自宅へ。
2016年11月17日木曜日、漫画「この世界の片隅に」を読み耽る
良い天気なので少し長めの散歩に。柴男社長、さいきんはちょっと老化が進行してきたのか家では嘔吐いては休んでばかりいたりとちょっと心配なのですけどいったん外に出ると元気そのもの。雑草をはむはむするのでそれが吐く原因だと注意するのですが相変わらず食欲と好奇心は衰えることを知りません。今日も仕事の合間にこうの久代さんの漫画「この世界の片隅に」全3巻ををKindleで何度も読む。映画はかなり原作に忠実だということも、映画ではほとんどカットされていたけど白木リンという登場人物がもう一つの肝だということも分かってさらにこの物語に埋没していきそうな気配。午後は2週間ぶりくらいにスポーツジムへも。夜は週末のステージに向けて課題曲に合わせたギターの独習など。
2016年11月18日金曜日、Androidスマホの不調を解決
先日iPhoneから乗り換えてばかりのHUAWEI P9 LITEというAndroidスマホですが、ここのところどうも調子が悪いのです。画面のスクロールとかアプリの切換などの動作に明らかに引っかかりを感じるようになって、パソコンで言えばメモリ不足を実感するような事態に。管理メニューからメモリを開放したり不要なキャッシュを削除したりしてみるもののどうにも改善が見られず、やっぱりiPhoneに比べると一段性能が落ちてしまうのかなあ、なんて諦め気味にいろいろ調べていると、なんのことはない内蔵ストレージを使い切っててほとんど空きが無い状態になっていたのでした。
もともと16Gしかないところに64GBのiPhoneで使っていた環境を押し込んだのですから当然と言えば当然。32GBの外部SDカードを挿入していたのですがこちらはほとんど使っていない状態でした。というわけで使わないアプリを削除したり写真や音楽、電子書籍などの保存をすべてSDカード側に再設定するなど調整しまして、結果的に3GBちかくの空き容量を確保しました。すると見事に動作が改善、購入時のスムーズさを取り戻すことができました。
この手の作業ってMS-DOSやWindowsを使っていた頃には当然のように意識して何かと細かい環境設定してたものですが、最近のMacやiPhoneなどに慣れるうちにすっかり忘れてました。そう考えるとiPhoneやiPadではユーザーが環境設定なんて考える必要がほとんどないという意味でより完成されたプロダクトといえるのでしょう。逆に僕みたいに環境設定作業に楽しみを感じてしまうタイプだとAndroidでも十分なのかもしれませんが。
夕方ちょっと時間ができたのでギターの弦を張ったり押し入れにしまってた各種エフェクター(最近はアタッチメントとかペダルとか言うらしい)を引っ張り出して明日のステージで何をどう使うか思案に暮れてみたり。ここ最近はギターからアンプ直結を基本として必要ならブースターやコーラスを加える程度なのですが、明日は日ごろやらないフュージョン系の曲も多いのでやっぱりコンプとかディレイとか要るかなあ、そういえば先日みた房之助はワウペダルを格好良く使ってたのでそれもチャレンジしてみるかなあとか。で結論出ぬままとりあえずはいつもより少し多めに盛っていくことに。
2016年11月19日土曜日、高森の廃校体育館でカルデラ音楽祭、演奏後は合宿状態
早朝から雷鳴轟く凄まじい天候だったのですがようやく小雨になってきました。10時にドラマー氏の車が迎えに来て霧のグリーンロードを超えて阿蘇郡高森町へ。今日はカルデラ音楽祭という催し物があるのでそこで2回ほど演奏することになっております。予想外に早く現地到着してリハーサルから参加してしまう気合いの入りよう(笑)。最初の演奏は高森中学の吹奏楽部でした。数々のコンテスト常連らしくて腰が抜けそうになるくらい素晴らしい演奏でした。やっぱり音楽って良いもんだなあなんてあらためて感じるレベルに。
ここはもともと上色見小学校の体育館だったようですが、廃校後はNPO法人の拠点になっておりますと。さすがに山あいだけのことはあり晴れたと思ったら豪雨が始まり、気温も下がってきて対流式ストーブの回りには子どもたちが集まってき
ました。お昼を過ぎるとカレーライスや唐揚げの賄いに加えて地元の日本酒「れいざん」や僕が持ち込んだワインやどこから現れたか分からない缶ビールなどが回ってきてまさかの酩酊状態に。気がつけば最初のステージ、僕は借りたフォークギターに支えられながら水前寺千春さんという松山千春そっくりさんのサポートをするのでした。恋、銀の雨、大空と大地の中でといった名曲を華麗に演奏(たぶん)。スリーフィンガーなんて35年ぶりにやったかも。考えてみたら体育館のステージに立つのも高校文化祭以来ですし。
いろんなバンドが入れ替わり立ち替わり演奏する様子は本当に文化祭みたい。そういえば僕の初ステージは中学校3年の体育館でフォークギターを弾いたことをふと思い出したり、高校時代も2年生と3年生にはロックバンドで立ったっけなあ、なんて思い出しながら皆さんの演奏を聴きながらぐびぐび。僕らの演奏は最後なのでそれまでに酔いをさましておけばいいさーなんて余裕カマしてたらあっというまに日が暮れてしまい気がつけばステージに立ってました。先週のステージで初めて顔を合わせたメンバーと、今回のステージが初めてやる曲ばかり6曲(マーカス・ミラーとかですよ!)、立て続けに演奏しました。まあ楽しかったから良いか(笑)
終了後は自分たちで片付けし、今回の主催者のお店「やま康」に移動して二次会。コンロで焼肉したり缶ビール飲んだり皆でギター持ち出して弾きはじめたり。気がつけば夜中の1時すぎ。そろそろおいとまを、と下戸メンバーの運転でさっき演奏した体育館すぐ裏手にある素泊まりの宿へと移動し、ちょっと飲み足らんのではないかとか言いだし、雑魚寝布団の真ん中にちゃぶ台つくっての3次会、くすねてきたれいざん一升瓶で気がつけば夜中の4時前。電気を消した瞬間ほとんど気絶するように眠ったのでした。まるで合宿でした。
2016年11月20日日曜日、阿蘇高森の紅葉を愛でながら熊本地震について考えた
目が覚めると8時でした。そうだここは高森の宿だった。「里の駅たにやま」という素泊まりの宿です。一人1500円で泊まれるんだからリーズナブルなのです。よく考えたら4時間しか寝てないわりには妙に元気なのは酒が残っているからなのか、あるいは良い酒だから二日酔いしていないのか、たぶんその両方。起きだしたみんなでコタツに入って蜜柑むきながら世間話が始まり、僕はカメラを持って近所の紅葉を撮影したり。隣の小学校からはマイクテストの音が聞こえてきて今日は収穫祭なんだそうで、この時期はいろいろイベントも多いのでしょう。
それにしても阿蘇の廃校体育館でこの間までまったく面識のなかったメンバーたちと演奏して飲んで雑魚寝して翌朝紅葉を愛でてるだなんて以前にはまったく想像もしてなかった事態になってるわけですが、これもきっと熊本地震の影響なのでしょう。揺らぐはずがないと思い込んでいた大地に二度ほど大きく揺さぶられただけで僕らの生活はこうも変わっていくのです。悪い方に変わるのは大変だけど、こうやって新たな局面が顔を出したりすることもあります。人類はそうやって何百万年も生き残ってきたのだからこれからもきっとそうなのでしょう。
<今週読んだ本>
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- 映画を観ておおいに心揺さぶられ、帰りのバスでKindle購入。その後も中・下と3冊購入してiPadで読み耽った。安易な批評など許されない完成度の高さだから僕が今さら書くこともないのだけど、世相が大きく変わろうとしているように感じる2016年という時期にこの作品に出会えたことを感謝したい。説教臭い話ではなく3分おきに笑える物語なところがいっそう凄いと思うのです。しばらくは80年前の彼ら彼女らが生きた日本と現代をオーバーラップさせながら生活してしまいそう。
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- 同じくKindleで続けて購入。本当によく仕組まれた作品だけに、3回ほど通読してようやくそれぞれの物語の関連性を把握することができた。こちらの映画化作品はまだ見ていないけどいつか見てみたい。
<今週観た映画>
- この世界の片隅に
- 上にたくさん書いたので重複になってしまうけど、映画史に残る作品だと思う。たぶんもう一度くらいは見に行くし、DVDも買うのだろう。声優として再デビューした能年玲奈も素晴らしい。何がそんなに素晴らしいのかなんて言い表せる力はないのでぜひ一度見にいってくださいとしか。